ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

どこに入るか、入らぬか

早いもので今年の東京レインボープライドまでもう1週間。例によって会場には行くつもりですが、パレードのフロートをどこにしようか、或いはパレードの中に入らないことにしようか迷っています。営利企業が出している所に入る気はさらさら無くて、じゃあ何らかの政治的要素を帯びた所……という方向性は変わらず。そうなると、お世話になった方も運営に噛んでいる某フロートが第一候補。しかし、そこの思想と自分の思想とではぶつかり合いが発生してしまう可能性が高く、そうなるならそもそも沿道に居るか行進すらしないかのどちらかが良いのかなという考えが浮かんできてしまいます。

 

完結に述べると、シュプレヒコール「トランス○性は○性だ」と言えないんですよ。今の私は。自分自身が広義のトランス当事者に当たるとはいえ、そうだという説得力には欠けるし、そもそもの考え方としても出生時の性を重視し本質主義的。「トランス○性は○性だ」に自分が心から納得していない以上は、みだりに口に出すべきではないと考えています。こと国内最大規模のパレードもといデモ(集団示威行為)という場においては。逆の方向を向いた人間が入ると他の参加者にとっても失礼な気がするのです。

こんなことをぐるぐると考えてしまい、結局当該フロートの事前申し込みは未だできておらず。もう少し悩んではみますが、結局のところ、私は差別に反対したいのだろうか。したくないとは思っていないつもりだけれど、「自分の生きている間にはどうせ差別は無くならないだろうな」とは思っている。積極的な権利運動にポジティブな意義を見出せなくなってきている……という点に関しては、少なくとも現時点で確かなのかもしれない。