ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

医療機関での対応

性違和持ちにとっての関門の一つでもある、医療機関の受診。性別、名前、保険証、投薬状況…色んな要素が詰まっております。

 

さて、土曜夜から喉の痛みがあり、咳・痰に加えて倦怠感も出てきた昨日の私。仕事終わりに職場近くの耳鼻科に行ってきました。今までの耳鼻科は前職の通勤経路に合わせていたので、遠くなってしまったのです。

着いたらまず保険証を提出。身体の性別に加え、ご丁寧に名前の読み仮名まで書いてあります。問診票の性別欄には○を付けないで提出。受付の方が記入内容を確認していたのですが、性別欄が未記入なのを見て大きな声で訊かれました。

 

「男性の方でよろしかったですか?」

 

仕方ないので答えましたが、

保険証を見ろ

と言いたい…。まぁ、未記入なだけで察しろとはこちらも言いませんし、医療機関にしてみれば「当たり前に確認する項目の一つ」なんだろうとは想像つきますけどね…。でもそれを訊かれるのが嫌な人もいるという想像だけでいいのでしてほしいものです。その後もフルネームを連呼され、処置こそ受けられましたが近い以外の利点をあまり感じられませんでした…。

 

一方、その後に行った薬局。こちらも初めてだったので受付票に記入。すると一番最後に「配慮してほしいことはありますか?」という質問があるではありませんか!「大声で呼ばないでほしい」「筆談希望」などある中で目に入ったのは、「名前を呼ばないで欲しい」の項目。こちらにチェックを付けて提出しましたが、その場では何も言われず。そして私の順番が近くなった所でスッと番号札を渡されました。こちらの番号でお呼びしますね」と何か詮索するでもなく言われ、実際に「番号札○番でお待ちの方〜」と呼ばれました。私は下の名前のみ呼ばないのであれば良かったけれど、さりげない配慮にとても嬉しくなりました。

これ、恐らく在日コリアンなどの方向けの項目だと思うのですが、通名を使用したりそうでなくても自分のファーストネームが嫌なトランスジェンダーにとってもありがたい措置であると感じます。

 

健康の為にも、その人の持つ属性に関係無く気楽に医療機関を受診できる配慮があらゆる所で浸透すると良いですよね。私の勤める健診センターのような所も含めて。弊社、割と遅れ取っているなぁ…。