ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

いつか帰るところ

いよいよやってきてしまいました、大晦日。さてさて今日はこれからどうなるのか。そして2018年はどうだったのか。

 

VS実家

実家には帰らぬと決意はしたものの、理由を考えあぐねて連絡できないままズルズルとこの日を迎えてしまい、午前中に実母の方からメールが来てしまいました。

 

「平成最後の大晦日コミケ?何時頃、こちらに来ますか?」(原文ママ、ママだけに)

 

この時間帯ならまだコミケ会場でバタバタしている体で返さずにいられますが、離脱もしたしそろそろ限界。場内では誰とも会えなかったし、完全フリーなんですよね。「もっともらしい、やむを得ない理由」が無い。多分、出展側でよく会う学生時代の同期の名前を借りることにするとは思います。でも、原家族はおせちやら雑煮やら私も頭数に入れて作っているでしょうから、申し訳無さからここ数時間で何度も折れそうになっています。

今月頭くらいまでは帰ろうかと思っていたんですがね。中旬の演奏会に伴い泊まった際に髪のことをこれでもかと指摘され、勿論それ以降切ってもいないので、今日帰ったら更なる叱責は避けられない訳です。いっそA面で実家凸&カムなんてことも頭をよぎりましたが、短慮に過ぎる。

私が実家に帰らなかったら、原家族にとっては私不在の年越しは30年間で初めてのこと。それを向こうは子の成長と思うのか『帰ってこないなんて何か嫌なことでもあったの言いなさい電話でもいいから』と詰め寄るのか、推して知るべし。髪を切れば、彼女を作れ結婚しろ免許を取れ留学してみろあまり音楽にうつつを抜かすな…との要求(命令)に少なくとも表面上は従う素振りを見せていれば、私が我慢さえすれば!実家への連絡で心を擦り減らすことは無いのです。その後のダメージは考えたくもない。どうせ年越しだから『お前も31になるんだから云々』と今年や去年と変わらぬ上記要求を実父が講釈垂れるのだ。いやぁ、距離的には1時間圏内と近くても、こりゃ当分帰りたくないわ…安心して帰れる実家がある方々は是非それを大切にしてください。物理的に帰れる実家があっても心はそこに帰れないお姉さんからのお願いです。

 

振り返り

2018年を表すなら「拡張」と「再構築」の年でした。東京レインボープライドを機に「セクマイ垢」としてtwitterを始めて、なかぷろや職セクといった各種交流会やワークショップにも参加して、色んな方々と繋がれました。今まで言えなかった自分の性に関することを話せる、「一人じゃない」とわかる、そんな人間関係が一気に拡張できた年でした。今までに無かった、とても大切な関係性も築けましたし。

 

また、中学入学前から自覚はしていた自身の身体への違和感に対して、30という中年期への入口が見える年になりこのまま老いることが耐え難く感じ、トランスとしての人生の再構築をスタートしたのも今年の大きな出来事でした。タイミングを逸しに逸し遅い歩みにはなってしまいましたが、ジェンクリへの通院も開始。化粧品を買い揃え、首から下の脱毛を契約し、仕事以外のメンズ服も処分しました。未だ職場ではB面生活なのが窮屈ですが、収入が無ければ身体に手を加えることもできないので、心が保つ限りは耐えることになるのかなと。

来年は診断書取得、ホルモン注射、睾丸摘出を目標に生きていきます。再構築はまだまだ途上。

 

ふぅ、これにて2018年の記事は終了!各所でお会いした皆様、今年は大変お世話になりました。皆様との出会いが、繋がりが糧になっております。2019年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

じゅり @julia88h