ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

息をするように

お昼のツイートのまとめでしかないけれど。

午前中、課内の打ち合わせで書類の保存と廃棄に関する業務の引き継ぎが近日中になされる旨が告げられたんですね、私と先輩に。その際の主任の言葉が妙に引っかかってしまって。

 

『引き継ぎをする予定だけど…男性陣何か聞いてますか』

男性陣2人、宜しくお願いします』

 

振られた仕事はやるけれど…敢えて『男性陣』って言う必要あるの?「○○さんと△△さん」でも良くない?(幸いにも主任は誰に対してもさん付け)

この括り方をされたのは一度だけではありません。未オペ&未カム等々の事情はあれど、「男ではない」と自認している私にとって、やっぱり男女で分けられるのはとても不快。本来ならやる気になれることですらモチベーションが下がります。別の局面では『女性陣』という括りもなさるし、本当に息をするように男女で分けるということをされてしまうのが現状。この主任の発言以外にも日常的に業務の多くが男女で分けられている/わざわざ『男性・女性は』と枕を付けられるので、やはりこんなに気にする私がおかしくて、男女分けがスタンダードなのだなと感じざるを得ません。少なくとも私の考えが弊社では超マイノリティであることは確実。

※どうせ弊社の人達はLGBTQの話題に関心無いだろうから拙ブログに辿り着かないと踏んで敢えて嫌な書き方するけど、主任さんってばFtXや埋没志向のMtFと言われても(私は)驚かないような中世的な声と見た目で、よくもまぁバリバリの男女二元論者になれるなぁと思いますね…嫌な思いとか今までしてこなかったのかな。或いは弊社でやっていく為の術だとしたら哀しい。

 

かと言って、仮に私が弊社での在職トランスを成し遂げたとしても、『女性陣』と言われたらそれはそれで反発を覚えること必至。身体的な面では男性のそれがただただ不快で女性としてありたい私ですが、こと社会的な面では男女に二分されたくないのです。まぁ、弊社での在職トランスなんて実現しない可能性の方が(今の見立てでは)高い上に、皆が「男の私」の記憶を持っている訳だから、非現実的な仮定ではあるけれど。男女二元論への私の立場としてこうですよって話。

 

弊社、前職に比べたら良い所は割とあるんです。

  • 規模が前職の10倍以上あり、個々人に過大な負担や期待がかけられにくい。”その他大勢”になれるので、休みも取りやすい。
  • 最新とは言わないまでも設備はまあまあ整っており衛生的。平成時代にある企業としての基準には達していると思う。
  • 上の人々が(価値観はともかくとして)まとも。少なくともオープンスペースで周りに聞こえるように怒鳴るトップは居ない。
  • 業界の違いもあるが、今のところ髪への指摘が無い。前職は上がアレだったのもあるが、割と観光業界との繋がりが強いので外見への監視が厳しかったのは確か。
  • 仕事内容としても緩急が少なく、繁忙期こそ長いが極端な炎上はそうそう無い。

 

しかし、ただ一点不満があります。

  • 息をするように業務や人を男か女かで分ける風土。

たかが一点と思うかも知れませんが、されど一点。「男か女か」で考えるということは、その典型からはみ出る者はいないことにされてしまうに等しい訳です。この想像力の欠如によって、私は仕事こそこなすものの、必要以上の関わりは避けダイバーシティに関わる意見は言えずにいる状態を強いられています。普段の仕事だけなら大した問題は無いんですが…。

 

昨日はせっかく新しいヘアスタイルを開拓し良い服も買えたのに、上述の風土を思うとここに長く居ることが苦行に思えてならないのです。これまでの職歴・年齢・スキル(無い)を考えると弊社に骨を埋めるのが最善。それはわかっていても、納得できないことがあると割りかししんどい。