ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

職場とセクシュアリティ #2-2

昨夜は毎月恒例の。通院で休みを取っていたので早く着けて、今回も設営から参加。少しずつ進行面でも像が見えてきた感があります。

そうそう、会場にこんな小冊子が置かれていたのでありがたく頂戴しました。

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さて今回も満員御礼。事例は埋没FtM当事者の入職時のカミングアウトについて。面接では手続き上必要な人だけへのカムということで一旦話が通った筈が、突如人事より『秩序を乱さない』為に全社へのカムを求められ、話し合いたいが内定取消になるのではないか不安…という話。この『秩序』という言葉のチョイスからし*1偉い人達に理解が無い或いはダイバーシティの取り組みから日の浅い企業と窺えます。本人は埋没できていることもあり男性として扱って欲しい=特別扱いを求めていないのに、企業側が『あなたに理由もわからない特別扱いをしていると周りが不審がるから』と大袈裟に捉えていそうな事例でした。

 

性自認そのものは*2内定取消の理由には当たらないとのこと。この事実は知れて良かった。私としては、性自認を理由に人を切るのは正当ではないと弊社の偉い人達が知らないと困るので…。まぁ、入職後だと事情は変わるかも知れませんが。入職前から移行先の性別で生活していたか否か(トランスした上での転職か在職トランスか)も事例と私とで異なるし、そこは要調査ですかね。

 

また、通名に関連してプライバシー権の話題も少し。これはトランスだけでなく在日コリアンにも関連する問題のようです。職場の関係で個人情報について勉強する必要性が出てきたので、保護法と併せて色々と調べようかなと触発も受けた回でした。新卒で挫折してから勉強にはどうも苦手意識が強くていけませんが、そろそろ真正面から向き合う時かも知れません。

*1:ファッション的にダイバーシティ推進を喧伝しているだけ、も含む。

*2:大日本印刷採用内定取消事件の判例より「採用内定の取消事由は、採用内定当時知ることができず、また知ることが期待できないような事実であつて、これを理由として採用内定を取消すことが解約権留保の趣旨、目的に照らして客観的に合理的に認められ社会通念上相当として是認することができるものに限られる」とあり、今回のケースは合理的でも社会通念上相当でもない。