ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

母の日

巷にはカーネーションの花と母親への感謝の言葉が溢れる今日という日。一部の人々によって、感謝の言葉と共に『母親には感謝しろ』という言語/非言語のメッセージが溢れる日でもあります。実はキリスト教由来の行事で、高校時代には「母の日礼拝」なんてものもありました。保護者も参列可能で、実母はPTAをやっていたこともあり3年間欠かさず来ていたっけ。私はそんな母の日が好きではありません。

 

折に触れて書いてはいますが、私の実母はThe・過干渉。私にかけられた期待の数々―男らしく在ること、異性と恋愛・結婚し子を持つこと、それに伴い趣味は"卒業"すること、対人支援職として大成すること、「ちゃんとコミュニケーション」を取ること、一度入ったコミュニティとは関係を切らないこと、1日にあった出来事は洗いざらい全て報告し隠し事を持たないこと―等は、実母によるものでした。

LGBTQへの偏見も完備。少し髪が伸びたり体毛を剃ったりしていると目ざとくそれを見付けて『アブナイ』『LGBTなっちゃう』などと言い出す始末。昨年末に『クビになるに決まってるから髪を切りなさい』と言われて以来、顔を合わせていません。向こうは感付くでもなく、善意で『*1心配だから』ものを言っているようですので、話し合いも望めず。感情の起伏も激しいですしね。趣味の創作活動に打ち込んでいるとは言え、実母にとっては唯一の肉親たる母方祖母の介護で疲弊していることを差し引いても、です。

 

診断書が出て今後の身の振り方を真剣に考える機会が増えた今日この頃。関係各所へのカミングアウトという課題とも向き合わねばならぬのですが、最大の敵は実母だと思っています。今しようものなら実父・母方祖母と共に心中してしまいそうです。何かにつけて『私が死んだら』と匂わせてきましたしね。するとしても祖母の死後。

父方の祖父母共に死後10年経ち、親戚一同が親元を離れ、定年退職をして落ち着いたという点で、実父の方がまだカミングアウトに関しては望みがあります。地方出身・長男・70代ということで価値観はそれなりに古いですが、余程のことが無いと冷静な態度を崩さない実父。話すとしたらサシですることになると思います。

 

さてさて、実母からはまたメールが届くのでしょうか。『こっちが送る前に○○君の方から送ってきてほしい』などと言われる気がしますが。1日気が休まらないなぁ。

母親に感謝できる人よ、おめでとう。私は手放しでそれはできない。

*1:実家時代も今も実母の口癖です。