ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

刻限

もうそろそろ潮時かも知れません。髪を伸ばしつつも何も言われなかった職場での生活も。

 

今日の夕方、いつものように作業をしながら保健師さん達の島の会話を盗み聞きしていると、どうも私のことを噂しているような言葉が聞こえてきました(前から書いているカム候補者とは別の方)。どんな文脈かはわかりませんが、

  1. 『似た人を見て焦った』
  2. 『名前は変えると思う』

などと。その後の会話は聞き取れませんでしたが、『あれは流石に…』と言っていたのだけは聞こえ、どうにも茶化すかディスるかしていそうな雰囲気。それを課長さんが『でも今の時代は色んな人が…』『不適切な会話』と諌める。

何故これだけで自分に結び付けてしまったかというと…。1の発言者は*1私と同じ市の在住ということで、A面或いは髪を下ろした姿を見られている可能性がある。2の発言者は前にも言及した、トランス男性がご学友におられた方。課長さんは子育てをはじめ様々な事情を抱えるチームの面々に対して時に厳しくとも基本的には支持的に接し、部下が働き易くあることを重視する考えの持ち主。絡みは少なくとも同じ室内で働く者同士。私の風貌を見ていて何か感じるものがあったのかも知れません。

 

この会話を私がスルーできないのは、(聞き間違いでなければ)この後に”本人に言うのか・誰が言うのか”的なやり取りがあったから。いつまでも誤魔化すのは難しいとは思っていましたが、とうとう私の髪に関して物言いがつく日が来てしまいそうです。どんなことを言われるやら…考えられるのは、

  1. 秩序維持、不衛生、他の男性職員に示しがつかない等の理由でとにかく切れ。
  2. 君の風貌を見ているとLGBTとやらの気がするが、ここで働く以上は周りに合わせて切ってくれ。
  3. LGBTGIDジェンダーレス男子…何かわからんが、君の思う所なり悩みなりを話してくれ。

辺りか。

前職での経験や現職の男性職員との外見の差を考えると1か2でしょう。しかし、敢えて3の可能性を持ち出したのは私なりに思い当たる節があってのこと。鍵になるのは「誰から言われるか」。

うちの部署の偉い人から言われるのだとしたら十中八九1か2。考えこそリベラルだが仕事への姿勢は恐らく弊社一厳しい方だから。もし言われるのが前述の課長さんからなら、3も有り得そう。”働き易さ”には重きを置いておられるし、自分の課の部下からは割と込み入った相談を受けているよう。加えて、今は亡き私の同期も冬の*2社員旅行でこの課長さんに辞めたい旨を相談していたらしく。タイミング的にも自分の課の上司より早く話したとは考えにくい。

管理職という立場もあるのでしょうが、接点こそ薄くとも訳アリな相談を受けている実績持ち。部署は違えど人の出入りや経歴もよく把握されているようで、昨夏の暑気払いで私が同じテーブルになった際に私の最終学歴を知られていたことには驚いた。確かあの方、元は営業の出身だったっけか。

 

こんな具合に、相談に足る人ではありそうなのですが…問題はそのタイミング。私からアクションを起こす=カミングアウトな訳で、一連の会話がただ私の思い違いだった場合にはこれ盛大な自爆です。更には7月の2週目にうちの部署の偉い人と賞与支給に際する考課面談も控えているという。もしここで髪のことを言われたら(

例の課長さんから話が行っていない限り)ほぼ断髪勧告ですし、最悪クビも有り得ます。3の話を持ち出してくれればまだ救いはありますが…。

 

こんな状況なので、恐らくはクビへのカウントダウンが始まっているものと思われます。悪い噂だけが広まるのも気分が良くないですし、実際今日はこの件で相当メンタルが落ちています。職場で日報まとめている時に目頭が熱くなってきて、よく耐えたなと自分でも思うくらい。件の課長さんに相談をすれば良いかも知れませんが、それもあと2週間無いという短いタイムリミット(自爆の可能性付き)。

でも、うまく相談に持ち込めれば状況が好転する可能性もなきにしもあらず。カミングアウトに向けた、知識なり求める対応なりを記載した書類を準備しておこう。仮に考課面談で何も無かったとしても、これはやろう。

 

何も言われずに誤魔化してきた日々は、思ったよりも早く終わりを迎えそう。仕事自体は問題無くやれていたのに。止まっていた時を動かさないと…いけない……のかなぁ………。

 

正直、これから髪を切るとは言え翌週の出勤はめっちゃ気が重い。事がどう動くにせよ、とにかく今の自分ができる準備をするのみです。主治医にもそろそろ職場のことを相談する頃合いかしら。

*1:ご本人のFacebookページをこっそり調べて知った。

*2:私は勿論行きませんでした。何なら今日の歓送迎会も蹴ってる。