ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

アラが取れていく

あっという間に次の年を重ねる前日となってしまいました。30代最初の1年間を振り返ってみると「一歩踏み出せた年」だったように思います。

 

踏み出す、というのは色々な意味合いがこもっています。足が踏みしめた先は必ずしも良い場所とも限らないというか。例えるなら「霧の中を一歩踏み出したら視界には花畑が広がっていたけれど、足はぬかるみにはまってしまった」みたいなイメージが近いかな。

この1年で本当に色々なことがあって、色々な気持ちを抱きました。それは20代の頃に自分に留まっていたら絶対に起こり得なかったことで、プラスマイナスの両面があったからこそ私は今までより少しだけ人間に近付けたような気がするのです。

 

たくさんの人や物やことを好きになったし嫌いにもなった。新しく見えた世界があって、それが広がるのが嬉しくてそれが深まるのが辛くもあった。自分を見つめて納得したこともあれば目を背けたくなることもあった。踏み出したと言ってもたったの一歩。望みに近づいていることもあれば一方で思い通りにいかぬことも多く、それ故にもどかしさも覚えている。抽象的ですがそんな1年でした。

 

具体的な話も少ししておくと、GIDの診断書が出たとかコスメやファッションに興味が湧いてきたとかぬいぐるみが増えたとか…。明日もジェンクリですが、性別移行と治療については割と進んだのではないでしょうか。パス度はもうちょい待ってな。

でもまぁ、29の1年間よりは肩肘張らずに生きていると思いますし、それは自分だけでなく周囲の支えもあってのことですやはり。ありがとうございます(深々)。こんな私ですが、次の1年もよろしくお願いしますね。