ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

Mサイズ

服のサイズって体格を表す指標ですよね。外から見るとあまりわからなくても、「自分が○○サイズの服を着ている」という事実は時に強いアイデンティティにもなるし時に自らに押される烙印にもなります。

 

私にとって、自分の着る服のサイズは小さい頃からずっと烙印でした。「太っている」「デカい」ことが外見でも明らかな上に、服のサイズは上下メンズのXL。最初はなかなか痩せず、数値としては落ちてきてからもこの烙印はずっとそのまま。なんなら今でも自分の体格は嫌(の方向性は多少変わりましたが)で仕方ありません。

時は流れ、今のサイズはメンズだと上はM、下はS〜M。レディースは下はLでも上は残念ながらXLでした。女性として生きていきたいと思う中でXLなんて着ようものなら、そりゃあ負け組です。嘲笑の的です。それでも自分の体格に合うものがXLしか無いので、それに甘んじてきました。

 

ところが昨夜のこと。

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燦然と輝く「WOMEN」「M」の字。

UNIQLOの新作でロング丈のパーカが出ており、中性的なデザインが気に入って欲しいと思っていた私。安売り(写真の価格-1000円)になったタイミングで購入したのですが、その際の試着で驚くべきことが。

当初買おうとしていたXLはオンライン限定。ダメ元で店頭にあったLサイズをまず試着すると、オーバーサイズな造りからか割とダボっとした着心地。これでも良かったのですが、せっかくならとMサイズにも果敢に挑戦。すると、そんなにきつくなく入ったではありませんか!

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着心地はLとMで殆ど変わらず、変わるのはシルエットくらい。Lの方が体格を隠せましたが、Mだとウエスト付近がタイトになる上に相互さん各位の後押しもあったので、生まれて初めて!レディースの!Mサイズを!着られて!買いました!

 

いやー嬉しい。服によってオーバーな造りか否かっていうのは勿論あるので、同じUNIQLOでも他製品ではMはおろかLですら入らないものもまだまだあります。ですが、「レディースMを着られてそれを所有している」という事実が自分に自信を持たせてくれるのです。

尚、ホルモン治療の影響で筋肉が落ちて線が細くなる…というのは他の当事者さんでも割とあることらしく、それもまた今後への希望となるのでした。

 

今の時期にはちょっと早い買い物だったけれど、涼しくなったらいっぱい着るぞー✨