ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

RCT2019 感想おまけ

昨日参加した「Rainbow Crossing Tokyo」。1100人来場と盛況のうちに閉幕したとのこと。昨日書ききれなかった内容を中心につらつらと書いてみようと思います。出展のメインだった大企業と弊社との比較が中心になるかな。弊社の愚痴を多分に含む点はご容赦を。これでも文句だけ垂れて居座る老害にはなりたくないつもりだし、一応は持ち帰れるようなことを見付けたいと思っているので…。

 

まずこれは私が明らかに*1職務経歴上マイノリティなので仕方ないのですが、出展はほぼ「株式会社」でしたね。「有限会社」や「○○法人」に当たる企業は0。企業規模とかD&I施策の浸透度合からもまぁわかるっちゃわかる。ポスターセッションには中小企業もいましたが、メインは大手の株式会社。大手が音頭を取って中小に広まっていく…という流れがセオリーではありましょうが、今の中小・今の株式会社以外の企業の実情はどんなものか、そこが今回手の届かなかった痒い所のように思います。その点はRealJobRanbowの方が法人種が豊富だったなぁ。

 

次は、大手勤めをしたことのない私が感じた大手の強み。「社会に対して影響力がある」これに尽きるのではないでしょうか。会社のことを見ている人の層や人数の違いですかね。同業他社とか取引先もそうだけど株主。何社か取り組み&事業紹介を聴いて思ったけど、だからチャレンジも盛んなのでは。また社員の多さから、"下々の者"であってもコミュニティ作り等で自主的に動けている企業が(出展企業の中では)多い印象。ボトムアップの組織・勢力がお飾りでなく存在している。あとはそうだ、これこれ。「人事」が部署として存在している。

(愚痴タイムスタート)弊社との比較で言うと、マクロな意味での社会的影響力には乏しいですね。toBtoC両方やっているけれど、直接の影響があるのはCたる地域住民(という単位)。取引先こそ今回出展の某社はじめ大手企業が多数ありますが、弊社はあくまで裏方。これが我が社である!と前面に出てはいかないので、社員一人ひとりへのアピールも困難。法に基づいて毎年決まったことを粛々とこなしていくという業態の都合上、取引先の開拓を除いてチャレンジ!という話も聞きません。偉い人レベルでは現行の運用改善以外にも何かあるのかも知れませんが。あと、医療系にありがちかもだけど、同業他社との交流の乏しさ。「どこそこのあちらさんはどんな所か」っていうお互いの監視の目が無いのは果たして幸か不幸か。最後に、社員も多くはないので"下々の者"は基本的に発言権が無い。少なくとも社内組織については完全なトップダウン。自主的な活動…って程の人数もいないし。プライベートに立ち入らない社風については日々助かってはいるけれど。

 

さて、気を取り直してもう少し実のある話を。

各種企業の取り組みを聴く中で一番強く思ったのは、「社内には多様な人がいるという前提・価値観」「社としての数十年先を見据えた長期的なビジョン」この二つの有無が私にとっては重要な企業の評価軸となるということ。*2某證券会社の小冊子に

『社員全員が同じ言動・同じ行動で真一文字に突き進んでいく「金太郎飴」企業は通用しない時代』

とありました。金太郎飴とはまた言い得て妙な!前述の二つが無い企業というのがまさに金太郎飴なのでしょう。前者は当然として、後者のビジョンが無くても目先のことに向かって突っ走るだけならできますからね。大企業がそれなら淘汰もされるでしょうが、業種・地理的条件・エンドユーザ層等の理由でそこに引っかからない需要を持つ中小とか半官半民の事業所とかって意外としぶとく残る気がするのよね…。

 

…ということで、昨日書けなかった分。RCTを受けての所感を綴らせて頂きました。来年はどんなものになるやら。

私が持ち帰るべきは、やはり2つの評価軸。今までも頭の中で巡っていたことではありますが、はっきり整理できたのは大きい。上司に対しても何かの折に使える牽制球を手に入れられました。牙を折られてたまるかってんだ。

*1:「○○会社」勤めをしたことがありません。全部「○○法人」「○○社団」という類の職場です。

*2:配布資料の中ではこれが一番シンプルに良くまとまっていたなぁ…持ち帰って見せたいくらい。GJです。