ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

セクシュアル・マイノリティのための労働法入門

本日はこちらのセミナーに参加してきました。
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COVID-19の影響でオンライン配信となったようで、前日のレコーディングで疲れていたのもありそうしようかと思っておりました。しかしコーディネーターの遠藤まめたさん曰く、開催と併せてのライブ配信であるとのことで、それならばと生身での参加を決めました。主催は労働問題を中心に取り扱う「NPO法人POSSE」様。参加者は少数ながら、配信には200人以上の視聴者が集まりました。

 

セミナーは、解雇とパワハラについてトランス当事者の判例を通した解説、それを受けた配信視聴者からの質疑応答、グループトークの3部構成。「職セク」で既知の判例もありましたが、企業側の解雇のハードルが高いと知れたことは収穫だったかと。適当な理由をつけて退職を迫られるようなことがあっても、「会社に言われたから」と即応じる以外の選択肢を取れると知っているのは大事な大事な手札。

グループトークでは私も在職トランスに関わる相談をさせて頂きました。周りの参加者さんが"有識者"だらけなために必然的に私が当事者の立場として話し出す形ではありましたが、ありがたくも多数のアドバイスを頂けました。社内での味方作りからユニオンへの加入まで様々ですが、私もそろそろいざという時に備えてユニオンと関わりを持っておくべきなのかも知れません。ただでさえ、弊社には労組も人事と名のつく組織も職員が物申せる窓口も存在しないので。事を起こすにも準備をしなければ何にもなりません。

こう思えたのは、今回の場で「制度や環境はともかく、仕事内容それ自体には満足しているからできれば在職し続けたい」という私の考えを尊重して頂けたのが大きいですね。POSSEの皆様、市橋さん、遠藤さん、この度はありがとうございました。COVID-19の影響で小規模化した分、一人ひとりの時間が濃くなったような気がします。

 

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多目的トイレには、相談先のカードが3種類。こういうバリエーションの豊かさが推せますね、世田谷区。