ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

やれていた

帰りがけに気分が落ちてしまった中で考えたこと。

 

TLを眺めていると、フォロイーさんや相互さんの中には移行初期や未カムの段階で女っぽいと噂されてしまうとの声がちらほら。噂って嫌ですよね。本当に自分のことかどうか場合によってはわからなかったり、わざわざ訊きに行こうものなら墓穴を掘りかねなかったり。特にセクシュアリティに関するものだと、いつアウティングに繋がるかとビクビクもの。

でも、私には、女っぽい・女みたいという声が挙がること自体が羨ましい。その方にも相応の苦しみがきっとあることと思います。そこまでは否定しない。ただ私が、そう評されるような外見や振る舞いを獲得できなかった私には、羨ましいのです。在りし日の…少なくとも学齢期の私は、「普通」に男をやれてしまっていたから。

 

男子生徒・男子学生として過ごしきれた私。高い身長、アメフト部も羨む肩幅、短い髪、低い声、濃い体毛、黒い肌、見た目に不釣り合いなオドオドした雰囲気、部活以外の趣味は一切不詳、清潔感だけはあっても流行のファッションやコンテンツには疎いと思わせる持ち物。周りからは完全に男子として見なされ扱われてきた学齢期でした。スクールカースト上は低層でありながら、陰気な或いは奥手な男子としては割とありがちな像であったと自分では思っています。nerd的というか、*1一昔前のオタクキャラに近いような。

そんな状態のまま、苦しくて苦しくてドロップアウトすらすることなく、カミングアウトはおろか相談もせずに学齢期を終えました。決して内心で「俺は男だ!男に生まれて良かった!生まれ変わっても男がいい!」だなんて思ったことは無く。寧ろ男性の身体は嫌で女子の身体や生活が羨ましくて、月経すら欲しいと願って、第二次性徴を重ねていく自分が嫌でたまらなくて。それでもその辛さが日常生活に支障をきたす程はいかないから、自分は変態の男だと思って20年程は生きてきました。当時からぬいぐるみ集めもしていたしこっそりと少女漫画やライトノベルも買って読んではいた。

 

それで何故こんな自分が一応は男としてやれていたのだろうと考えると、恐らく

  • 学校に関係すること以外を級友には徹底して隠していた
  • 当時、私が身を置いていた世界の範囲が狭過ぎた

って辺りが大きいのかなと。うわぁなんか幼少期から遡ることになりそう…。長くなってきたしこのまま書いていると日付変わりそうなので、続きは明日にします。病み上がりでもあるのでね。

*1:高3まではアンチオタクだったのですが。