ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

『Uとぴ』年末イベント ~ 自分の色を選ぶ

昨夜は何度かお邪魔している『Uとぴ』の年末イベントでした。テーマは『自分の色を選ぶ』。今までの美容関連だけでなく、言葉や身体を使って自分と向き合うひととき。

 

テーブル席に腰掛けて、まずはFocusingを受けることに。学生時代は残念ながらコラム的に数行流された程度で終わってしまい名称くらいの記憶しか残らなかったこちらの営み。イメージを膨らませ自身の中の嫌な*1thingを身体で感じていく。私はこの時、そのthingを見たり触ったりはしたものの、それを身体感覚に結びつけられた言葉で表すことはついぞできませんでした。そうしたprimitiveなものではなく概念的に表そうとしてしまう辺り、知性化の防衛機制が強いのかしら。そんな知性も無いというのに。今後も落ち着ける状況下で何度か試してみます。昨夜は掴めなかったものが掴めるかも知れない。思えば過去のブログでも似たようなことを違う言い回しで堂々巡りのように書いていたりしますしね(字数稼ぎも多少ありますが)。

 

その後は、テーブル席一面に散りばめられたカードを使ってPoints of Youを体験。コーチングツールの一つということで、「今の自分」「将来の自分」「そうなるためには」に当て嵌まるカードを各1枚ずつ計3枚、順番に一言で名前を付けながら選んでいきます。f:id:julia88h:20191222201455j:image

こちらがその3枚。「将来」に至るまでの2枚はモノクロで、至ったという所で色がつく。最初は色ではなく絵のイメージで選んでいたのですが、その偶然にハッとしました。絵から連想したのは自身のカミングアウトにまつわるthings。望む生き方を掴み取っていく為に、being not aloneであること。ここには書ききれない程の沢山の連想がこれらのカードから、また話をしながら溢れ出てきました。学生時代に少なくともこの時位は言葉を運用できていれば…。

連想と言葉の洪水に包まれていましたが、なんとカードを選んだだけに終わらず会場となっているバーのマスターがこれらをイメージしたカクテルを作って下さるとのこと。お言葉に甘えて作って頂いたのがこちら。

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鮮烈な酸味のモノクロから、酸味を僅かに残しつつも優しい甘さの極彩色へ。五感で感じるものも見事に私のイメージに嵌っており、ただただ驚くばかり…。久し振りの外で飲んだお酒。素晴らしい巡り合わせに乾杯。

 

しばらくカクテルを片手に佇んでいると、会場にいらしたセラピストの方が沢山のウィッグを出しておられました。他の参加者さんに倣って私も試着してみることに。鎖骨ほどのストレートセミロングやロングのブロンドを経て、最後に選んだのはウェービーな茶髪のボブウィッグ。被ってみると、自分でもびっくりするほどのジャストフィット。まるで自分の髪であるかのように「しっくりくる」感覚が身体を突き抜けました。いつもの帽子や丸眼鏡を着けてみると更に良い雰囲気に。ありがたいことにこのウィッグは譲って頂き、着けたまま帰宅しました。

実は、ウィッグは主に頭のサイズが理由でいままで断念してきていました。価格とか地毛派であるといった理由もあるにはありましたが。それが、しっくりきた。ダークブラウンのリップを合わせて、首から下はいつものファッションでも新しい姿に。本当に、偶然ってやつは時に信じられないことを起こしてくれます。

 

ここで出会った『自分の色』は地味な色だったかも知れません。しかし、自分でない誰かと共に得たそれが存外に自身を引き立てるというのは、まさにあの空間がbeing not aloneであったが故に得られた体験。『選ぶ』というのも、「私」(だけ)ではなくあの場やその成員というUとぴ-unitとしての選択であったと思うのです。

「刺激的」という言葉では陳腐に感じられる色々な体験を得て分かち合えたひとときを、ありがとうございました。

*1:「もの」とか「こと」というよりはそれらを包括する一つの言葉で述べたかったので、敢えてthingとしています。