ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

ジェンクリ #23

今年初のジェンクリは平日の仕事後。幸いにも抱えている案件には余裕があったので、定時ダッシュで到着。この時間でもまだ4〜5人の患者さんが待っていました。しかしバッハは流れず無音の空間。土曜日とまるで雰囲気が違う…。

 

まずは主治医に年末年始を「やり過ごした」旨のご報告。ホルモン由来の体調悪化も無かったのは良いのかどうか。

色んなことを先送りにして成り立っている今の平穏(?)。正直言ってこれを維持するに当たって今は「何もしない」が最適解という状態になってしまっており、焦ってもいます。解決したい課題は下記。

  1. カミングアウトによる実家との関係改善あるいは解消
  2. 職場へのこちらからのカミングアウトによる長髪・ノーネクタイの許可を得るあるいは解雇か(それに近いほぼ会社都合の自主)退職
  3. 平日に働いて当分生活していく為の経済基盤確保と生活サイクルの安定
  4. ホルモン治療をしてもなお日に日に進む男性化を止める為の睾丸摘出

 

*1どこかを進めようとすれば別のどこかが崩れる状況。偏見たっぷりの原家族、保守的な職場、イレギュラー対応の余裕は少ない懐事情と最低限は維持したい趣味、摘出に伴う抑うつ症状のリスク。これら「八方塞がり」を崩して進めないのが今の私の弱さであり今年の課題。他の"戦友"の皆さんが着々と駒を進めているのを見ていて、焦りがかなり募っています。主治医は『自分のペースで歩きながらも考えられている』と言って下さりますが、私には足踏みしているだけのようにも思えてしまう。

今の私は、平穏を望み過ぎているのかも知れない。小1で"普通"のレールから外れた時の記憶故だろうか。あまりに"普通"に囚われていて、原家族のことを言えない。当分は上記の課題を考えつつタイミングを窺うことになりそうです。

  

そうそう、仕事帰りなのでまたもスーツ姿で主治医と会った訳ですが、私の「職場でこの姿で何も言われていないのは、わかって黙っているのではなく職場の人達の目が節穴だと思う」との発言は鼻で一蹴されてしまいました。お世辞はありがたくもありますが、男をやれていない可能性や意図せぬタイミングでカムを強いられる可能性に言及されたようで複雑…。

*1:例えば、睾丸を摘出して体調が急激に悪化し仕事もままならなくなるとか、カミングアウトにより退職に追い込まれ次が見つかるまで頼れる先が無いとか。