ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

#おうちでプライド

今日は本来であればTOKYO RAINBOW PRIDEのパレードだった日。しかし、COVID-19の影響により代々木公園での生身開催は中止されオンライン配信へ切り替え。公式の呼びかけにより #おうちでプライドハッシュタグSNS上は盛り上がりを見せていました。

 

一応は昭和の人間なせいか、多くの性別や恋愛に思う所がある方々とあの空間を共にし、自分を隠さず在ることや「私はおかしくないんだ!」という気持ちを全身で味わえなかったことにはやはり寂しさがあります。TRPで生存確認をする方もいますし、示し合わさずとも戦友諸氏とすれ違えるのはオンラインには無い利点だと考えています。天候にも恵まれてきましたしね。今年もハレの日に相応しい晴れの日だった。

でも、SNSが会場になったからこそ生身では参加できなかった多くの方々が参加できたこともまた事実。日本全国、時に国外からもツイートが投稿されているのをTLでも目にしました。twitterのトレンドにも #TRP2020 #おうちでプライドハッシュタグが上がってきていましたね。来年が生身開催に戻っても、例えばオンラインでパレードを中継するとか、会場に直接足を運べなくても参加できる試みがより増えてくることを願っています。

 

とは言え、公式の配信やTLを概観しているとやはり「同性愛」&「性愛者」が中心のムーブメントになっている感は否めないなぁとも。私の場合は恋愛・性指向の面ではアロマンティックアセクシュアル性自認は「男ではない」(細かく言うとトランスセクシュアルでnonconforming)を自認していて。典型的なLGBTではない存在にもう少しスポットが当たってほしいなぁと思っていますが、これこそ草の根で一人ひとりが発信していかねばならないのでしょうね。典型像でさえ理解が十分とは言えない現状を考えると、公式サイドはまず啓発の為に典型例を押し出すと思われるので。

 

私としては、性的マイノリティの権利が云々というのもそうなんですが、生き方に選択肢があることを尊重できる世界になってほしいと強く思っています。自身の経験のみに根差した考えではあるのですが。「恋愛して結婚して子をもうけたら自分の趣味は卒業して仕事と家庭に専念して家を継ぐ」という、原家族が信奉しており私が叩き込まれてきた"正解"は、私にはあまりに窮屈に過ぎる。男の身体で生きて老いて死ぬことは耐えられないと考え抜いたから身体をいじり始めているのだし、恋愛をしないのは冷血でも奥手でも僻みでも怠惰でもない。"正解"から外れていても「ふーん」「まぁ別に」と良い意味で外野が放っておけるなら相当に楽なのだろうなと想像しますね。

 

今年はちょっとだけ残念でしたが、来年こそは代々木公園で今年の分も色々な思いを分かち合えることを望みます。

Happy Pride!!

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