ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

職場とセクシュアリティ オンライン

今夜は3月ぶりの「職セク」でした。場所はまだまだオンライン。常連の皆様やお初の方まで10人ほどでの開催。今回はCOVID-19特別編ということで、「在宅勤務でプライベートな事情が会社に知られてしまったらどうする?」とのテーマに沿った事例が取り上げられました。同性パートナーと同居している方が感染対策から在宅勤務となり、ビデオ会議でパートナーの存在が映ってしまい、茶化されるのを止めようとした事情を知っている同僚が善意とはいえアウティングをしてしまう…。単純に責めるだけとはいかず、何とも苦い事例でした。

 

この事例に限らず、COVID-19禍の中で行われた複数の調査において共通して挙がっているのが『アウティングへの恐怖』。私もそれは感じています。職場に行動履歴を知られてしまうとホルモン治療での通院がばれるので言うことを躊躇う・隠すとか、感染したら性別等の属性も併せて報道されてしまわないか(私の場合はバレバレだけど)心配になるとか。かかりつけの病院に行けなくて、私の事情を知らない新しい病院に行かねばならないというのもそうですね。

 

さてこのアウティング。6月1日に施行されたパワハラ防止法では、アウティングの防止策を講ずることも盛り込まれました。今まで以上に企業が様々な対策に乗り出すことを期待したいのですが、今月からなのはあくまで大企業。中小企業は次年度末まで努力義務。法的拘束力や罰則が無く、企業によっては無法地帯が続くこともあるのではと私は危惧しています。2年弱というのは短いようで意外と長い。職場環境に満足していない場合には特にね。

セクシュアリティに限らず、少なくとも仕事上の関係においては(特に機微な)プライバシーを詮索する必要は無いと私は思っていて。仕事上のやり取りを円滑にするためのある程度の雑談はともかくとして、それ以上"内側"に土足で入って荒らすような真似はしたくない。こう考える人達が安心して働ける企業が今後増えていけばと願います。企業の環境整備としては、弊社にはせめてハラスメント研修くらいやってほしいんですがね…。

 

来月はいよいよオフラインでの会が復活。その日は奇しくも実父の誕生日。だから何という訳でもないですが、やっぱり直接の対面も楽しみなのです。

(6/21追記: どうやら当分はオンラインとのこと。参加者たる我々の属性を考えても、そう簡単に復活とはいきませんね。)