ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

人と会う

治療中止を考え始めて「見た目要件」をはじめあれこれと持論を述べてからというもの、多くの当事者さんから異論反論オブジェクションを頂いております。それらは以前の私であればかなり響いたであろうものも散見されましたが、総じて現実と乖離した甘々評価という印象を受けました。

 

そんな中で、数名の当事者さんからは一度会ってみないかとのお声掛けを頂きました。私としては相手の時間を無駄にしてしまうことがわかりきっているので、お気持ちだけ頂戴していた(お会いしてなるものかと思っていた)のですが、勝手ながらお会いするものもアリかなと思うようになったきました。尤も、相手が自分の時間を無駄にすることを納得すればの話ですが。

当初私は、今回の件で誰かにお会いしたら、傷を舐め合うか空疎な励ましの言葉を頂くかのどちらかになると考えていました。しかし、自分の見た目を考えればあり得ないと気付いたのです。考えてもみて下さい。同じMtF当事者と会うつもりで行ったらクマかゴリラのように大柄で無精髭のヤカラ系なまだ長髪のおっさん(CV:中尾彬)が出てくるなんて、誰か想像しますか。そこに気付けた私は、お会いした方は必ずや『お前の外見では性別移行は無理だ』と言ってくれるだろうと思うようになりました。それを目的にするのも良いかも知れません。

 

せっかくのご厚意に対してひどく失礼な物言いかと存じますが、私の現実は私の現実。社会的に相応しくないものは許容されるべきではありませんが、最後通告は逆に相応しいものなので、何とでもおっしゃって頂きたくお願い申し上げます。

このような態度こそが無理だと言われても仕方無いでしょう。だとしたら、私はそれまでの人だったということです。