ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

合わせた(くな)い

最近はこの相反する思いの中で過ごしております。給湯室に入るタイミングや*1退勤するタイミング。それらを"例の保健師さん"と合わせられれば、今まではぐらかしてきたことを今度こそもう少し誠実に話せる。しかしそこで合ってしまえば、今度こそ突っ込んだ話を避けられなくなる。

だから、なるべく不意の接触をしないで済むようにしたいとも思う。相手と話す状況を作りさえしなければ、触れられることは無いのだから。その間に断髪してしまえば済む話だ。でも一方で、本当にそれで良いのかとも悩む自分がいる。追及を避け嘘で理論武装をしておけば、自分のことについてバレずに乗り切ることはできる。「それであと何年、何十年過ごすつもりなのか?」と自分の一部が囁く。

 

答えが出ないので、取り敢えず今は鉢合わせを避けながらいざという時のシミュレーションばかりを脳内で回しています。相手(もしかしたらその上司からかも知れない)はどう訊いて来るのか、それに私はどう返すか。勿論、私の発した言葉に「少なくとも否定的ではない」反応は返ってこない。

別にいきなりセクシュアリティの話でなくても良いのかも知れない。というか、そうでなければならないのでしょう。まずはジャブから。「自分がそうしている理由」で話を広げようとすると、嘘か本当かの二択になってしまう。嘘のバリエーションとしては、定番の「薄くなる前の楽しみ」以外に「音楽活動との兼ね合い」「ヘアドネーション」等もあるけれど、嘘は嘘。どこかで綻びが出る。

なら、「自分が隠さずいた場合に起こるトラブル」に焦点を当てようか。私が『隠さなくてもいいのに』との言葉に従った時にまだ同じことを思っていられますか?*2就業規則を使えば懲戒解雇にできる事案ですよね?たとえそうならなくても立場は確実に悪くなりますよね?こんなにも不衛生なのですから?……こうした言葉を投げかけた後の反応を見てから次の動きもとい去就を決めるのが、迷惑を掛ける程度と範囲が最も小さくなる方法でしょう。

 

まぁこんなことを言っておいて、リミットまで僅かな時間しか残されてはいませんがね。自分でも「いい加減に進むか戻るかどっちかはっきりしろ」と思いますけれど、結局何もできず自ら断髪する流れになる気がします。もし鉢合わせても同じ言い訳ではぐらかして。それで自分のことを不誠実だと感じたとしても、結局その誠実/不誠実の判断も自己満足に過ぎない。こういう話は言いっ放しではなくて相手がいることなので、相手への負担や迷惑も考えて言う/言わないの選択をしなければなりませんから。

*1:途中まで経路が同じなので。

*2:実際に、私の現在の状態を就業規則違反と見なして解雇に持っていく解釈は可能。