ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

出しとけばいいのに

また言われてしまいました。これで3人目ですよ。

今日の昼休みのこと、注文したお弁当を受け取ろうと給湯室に向かったら、中が密になりかけていたのでしばらく廊下で待っていました。すると、昨年委員会が同じだったセキュリティ部門の責任者さん(40代男性)がやって来て、『何事かと思った』とおっしゃるので状況説明。そのまま待っていると不意にその方にこう声を掛けられました。

ここ(後頭部をさする動作をしながら)鬱陶しくない?出しとけばいいのに

あまりに唐突な予想していない人からの発言に、慌てて「いや大丈夫ですよ」と言うしかできず。まさか気付かれているとは思っていなかったし、言われるとも思っていなかった。言われたのは3人目だけど、私の長髪に言及したことがあるのは離職者も含めると6人目。あまり考えたくはありませんが、これ結構広い範囲に知られてしまっているのではないでしょうか……。他の人も待っていたのでその場で『切れば?』と言われなかっただけ御の字ではあるけれど。これは自分にとって不本意なタイミングで職場を追われる可能性もゼロではなさそう。

 

一応この発言の主のことを述べておくと、弊社の中でも革新寄りの立場。ではあるが保守派とのバランスもうまく取り非常に合理的な考えをされる方。セキュリティ部門の責任者ということで世の中の動きにも敏感で、集団の構造的な問題点を看破するのに長けておられる。

こうした特徴からすると、私のことも幾つかの可能性を考えてはいると思います。音楽活動の一環とかファッションとか、はたまた性的マイノリティか……。廊下でこの可能性達に敢えて言及しなかった所を見ると、その上品さに私は救われた格好です。或いはIT畑ということで他人の装いをそこまで気にしないだけかも……というのは業界への偏見ですよね。

 

ともかく、私の長髪の理由とその可能性について、この方を含め6人が人前で不躾にあれこれと訊かなかったことに命拾いしてきた私。隠さなくなった時にも同じことを言っていられるかは知りませんがね。何にせよ、思っているより多くの人に知られているっぽいので今までよりも職場で過ごすリスクが上がってしまったのは非常に心配。もうちょっとここで働かせて下さい。

明日は賞与面談。部長にも言われてしまったら一巻の終わりだ。美容室の予約を早めることになるかも知れない。