ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

初夢ではないけれど

元日夜から2日朝にかけて、というのが広く伝わる初夢の定義なのでそこには当てはまりませんが、一応以下が私の今年初めて見た夢です。示唆的な要素は多いけれども、人物とか場面転換が唐突で、統合されていない感が強いものでした。

 

私は最初、明かりの点いていない実家のキッチンに居ました。急に家の電話が鳴ったので出てみると、職場の直上の先輩と同じ苗字を名乗る女性から電話。『この度はありがとうございます』と仰るが身に覚えが無い。尋ねると電話の主はどうやらその先輩の親御さんで、お歳暮か何か知らないが贈答品を贈っていたらしい。そこで何故か私は「お札(ふだ)も入っていませんでしたかね」と確認を取る。ご利益のあるものらしいが、何故そのような物を同封した確信があったのかもわからないし相手にも覚えが無いようで、電話口で無言のまま暫く捜して自分も本当に贈ったのかどうか再確認。寝ている祖母を起こさないようにそーっと捜索するのはなかなか骨が折れたが、何故か祖母がまだ生きている設定だった。

向こうがあったことを確認してくださったので、こちらはお礼を言って電話を切った。その後いつの間にか現れていた実母(と思われる人影)に、体調が優れないので明日はAM半休を取ると言って就寝。

 

起きたら何故か*1転居前(中1までを過ごした)の実家寝室で、しかも時刻は15:00。居るのは私一人。暫く呆然とした後にガラケーを見たら「〇〇姉妹(姓は覚えていないが知り合いにはいない苗字だったことは確か)」と登録された番号からの着信履歴が多数。職場への弁明もそっちのけで電話をすると、相手は『指導面談をしたい』とのこと。マンションの階段(エレベータはあるのに)を6階から下りながら指定された場所に向かう。

地上に出ると本来は大通りの筈が真っ白な空間。そこにぽつりと建つ小部屋に、ガラスのような階段を上って入ると一人の黒髪で年齢不詳の神秘的な女性が座っていた。用件を尋ねると、職場の指導面談とのことで身構える私(この時、私は少なくとも髪をおろしてはいなかったが)。曰く『最近あなた様子が変だけど大丈夫ですか』と。『前はしっかりした鞄で通勤していたのに最近は袋みたいなポーチをぶら下げて出勤している』し、『本屋でアイドルに夢中になっているのを見た』人がいるので何かあったのか聞きたいという。近所の住民が多い弊社にあって、遭遇のリスクを考えると職場最寄り駅の本屋には基本的に寄らない。その上、いわゆる3次元のアイドルグループにお熱だったことも無いので、本屋の件は事実無根だと反論した。ただ、ポーチの件については言いよどんでしまった。事実だったからだ。

総務からの通達(メールのみで文書化はされておらず就業規則への追記も無い)で、弊社は今年度から通勤鞄の執務室内持ち込みが禁止されており、必ず更衣室に鞄を置くことになっていた。私は更衣室を必ず通ることが嫌だったので、メールに『貴重品入れ等、女性のランチバッグ程度のサイズなら可』との但し書きがあるのをいいことに、超小型のポーチを鞄代わりにして更衣室をスルーしていた。その理由を話すことはカミングアウトにも繋がりかねないし、目の前の女性の素性がわからない以上は職場の誰にどう伝わるかも不明だったので言えずにいた。

 

すると突然、相手が何も言わずに部屋から出ていったので慌ててついていく。部屋の扉を開けると何故かいきなり出身大学のとある建物のピロティに出てきたが、中庭から先が(自宅近くではなく県境を流れる川の)河川敷になっていて左手には大きな橋がかかっていた。その橋の上で大統領?らしき黒服の壮年男性(首から下しか視認できなかった上に、何故大統領?だと認識できたかもどこの国かもわからない)が演説の準備をしていた。それを眺めていると、無音のままで大統領?は頭を銃撃され暗殺された。周辺の叫びも混乱も無いまま冷静に、何故か台車(折り畳みコンテナを積むような物。職場でよく使う)に乗って巨大な排水溝の中を、居合わせた子供達をかばいながら逃げていった。面談者はいつの間にか姿を消しており、私は単独行動になっていた。

抜け出た先は教会の礼拝堂(改築前の出身高校のそれを何倍にも大きくしたようだった)のような場所。河川敷では明るかったのが急に夜になっており、やたら寒く人気も無かった。何故だか少女のような姿(今までの場面は少なくとも女性様の姿ではなかった)を取っていた私は、教会特有の木製の長椅子の下をくぐりながら"何か"に対して身を隠そうとする。ある椅子の下に隠れて寝転んだ刹那、その"何か"は私の真上に来た。見た目はステレオタイプな魔女のようでありながら影のように全身は黒い。ギザギザと不定形な眼窩からは青白い光がのぞき、これまたギザギザな大口を開けて叫びかかろうとしてきたところで私も叫びそうになり目が覚めた。

 

時計を確認したら8:12。これが正月休み最終日の朝だった。色々と考えていたが未だに解釈は得られていません。仕事が始まる不安や職場に対して後ろ暗いことがある事実への罪悪感、或いは原家族の影がちらつき全てを暴かれてしまうことへの恐怖か。パッと出てくるのはそれくらい。

普段から寝坊もしないので、飛び起きたのもいつ以来だったろうか。まだまだゆっくりし足りないが、明日からの仕事で寝坊などしないようにせねば。髪の結び方も復習しておこう。

*1:私が夢を覚えている時は、しばしば転居前の実家が出てくることがある。