ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

荒っぽく

昨日はバキバキの身体に耐えかねて2ヶ月振りにスーパー銭湯へ。あくまでマスクの力ですが、受付での鍵の申告も手慣れたもの。まずは岩盤浴に……1時間弱はいたのかな、思いっきり汗を流してうつらうつらと良い気分。この時ばかりは普段こわばってばかりの自分の身体も力が抜けます。

水を飲んだらいざ浴室へ。生まれたままの姿で身体と頭を洗い、まず向かったのはサウナ。前回の訪問時のように『オカマ?オカマ?』と遠くで騒ぐヒョロガリどももいないので良い気分。暑苦しいサウナにいる先客の男達よりもよほど屈強な身体で、男達の中汗を絞り出す。肉体的には気持ちの良い時間でしたが、お客さん達を観察していて感じたこともいくつかあります。

 

まず、殆どの人が「隠す」ことをしていませんね。局部のそれをぶら下げて歩いている。タオル、全員に貸与されているはずなのに。その辺抵抗無いのでしょうか。風も無いのにゆらゆらするだけで私は割ときついんですが。男として見た時のサイズ的なコンプレックスもあるっちゃありますけれど、それは他の皆さんもあって然るべきでは。まぁ見渡す限り極小はいなかったのでそういうことか。

次に意外と所作や言葉遣いが荒っぽい。会話内容から察するに大半がイキりたい盛りの体育会系な青年達って感じだったから、そのせいかも知れない。肩で風を切って歩き、脇や脚は閉じない。『ない』→『ねぇ』の音韻変化。音域の上下に乏しい発話。

……こんなところでしょうか。あ、あと首から下の体毛を処理していない。

 

なんだろう。私も先に挙げたような所作であるはずなのに、他のお客さん達は遥かにその程度が激しかった。自分の方がよほどそうであるのに「男」を感じた。一人でいるか複数人で来ているかの違いもありそう。後は育ってきた文化圏かな。私はこんなんでもスポーツはからっきしで、いわゆる体育会系とはあまり縁が無かったので。加えて、新卒一括採用という形で労働者人生を始めていないことも多分大きい。「会社の同期」という存在が今までずっといないせいで、20代(当時)で同質に近い(と見なされる)男達と*1集団を形成する機会は少なかった。

こうした理由からまるで別の生き物のように見えてしまったのだろうなと推察します。典型的な「男らしさ」を煮詰めた文化圏とは少し外れた所に身を置きながらも、今の自身にそれが凝縮されているというのもまた不思議なもので。"生え抜き"でなくても自分自身の日頃の振る舞いでだいぶ身に付く。そういうことなのでしょう。

*1:学生時代とか趣味コミュニティとかはまた別として。