ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

新・職場とセクシュアリティ #1

このタイトルを久し振りに見た方もいるかも知れません。約1年振りの開催となったこちらのオンライン勉強会に今日は参加しておりました。

 

諸般の事情により運営母体が変わりはしましたが、会の進行や内容はほぼそのままで装いも新たに再スタート。以前の団体の時にふとしたきっかけで参加を始めてから常連になり、色々な意見をシェアできたことや貴重な繋がりができたことを思い出します。実はこの会の案内が出た時には参加しようかかなり迷っていたんですよね。というのも、前の関係者には私の"政治的転向"が知られていたわけで。「不規則発言は出禁の可能性有」との旨が申込ページの記載にあり私自身も了承して参加はしましたが、『今更どの面下げて』と思った方も中にはいらしたかも知れませんね。

 

事例と討論を通じてまず思ったのは、こうした守られた場での穏当な話し合いは随分と久し振りだなということ。些か政治的立場の偏りはありましょうが、言葉を投げつけ合いはせず差し出すタイプのやり取りは、こちらもじっくり考える心の余裕が生まれます。本当に、この感覚を忘れていたなぁ……と。また、以前の団体から丸ごと引き継がれた会を行うに当たってのルール。今までは当たり前のこととして頷けていたそれに対して、今回はものすごく「腑に落ちなさ」があると感じました。ルールが悪いということは全くなく、単純に私側の考えが変わってしまった。肯定から入るとかワンクッション置いて尋ねるとか、公衆の安全や身の危険といった差し迫ったことの議論をしたりその話題で有力な論客の発言に目を留めていたりしていると、どうしても苛烈な物言いにならざるを得ない所がままあります。

ただ、この勉強会の場にはそぐわない。オンラインとはいえ顔が見える生身の人間同士で私が直近に身につけてきたスタイルを適用したら、人間関係も会自体も一発で壊してしまうのだろうな。文字だけだと、強い言葉を向ける為に"推敲"する時間的余裕もある。日常的にやっているがあまり歓迎されないスクショ晒しという手法も取れる。それらは、生身の人間・生の時間が流れる場では通用しない。

 

考え方・左右の違いはあれど、話し合いのやり方は勉強会で採られていた手法を見習ってみようかな……と少し思いました。昔取った何とやらではあっても完全に上書きしてしまった後だから大変な作業になるでしょうね。

今回は本当に久し振りの「職セク」で、闘争心剥き出しで議論をしなくても良い場があったのだということを思い出させて頂いたことには、感謝の意を表したいと思います。