ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

新・職場とセクシュアリティ #17

年内最後の勉強会は、久し振りのリアル(オフライン)開催でした。足を運ぶと、オンラインの時にはあまり見かけなかった、けれど「いつもの」と呼べる面々が揃っており、終始ざっくばらんな雰囲気で討論が進んだと思います。調査・統計と性別情報が主なテーマでしたが、こうした制度において「女性・男性」という言葉でどこを見ているかは、sex/gender共に日々気にせざるを得ない身からするとやや雑に感じる所があります。性別移行の過程がスペクトラム的であり性別情報は一面的ではないというリアルは、性別を丼勘定する(ないしは、そうした見方しか知らない)捉え方によって見えにくくなっている。制度を作る側や人を雇う側には特に、リアルというものはそう単純とは限らないことを知って頂きたいし、それを伝えられる立場の方は発信していって頂きたいと願います。

 

勉強会のさなかも終わってから話している中でも感じたことですが、やはり先生はじめこの場の「いつもの」面々には気負わず話せるなと思います。*1自分の中のセンシティブな情報を隠したり誤魔化したりしなくて良いし否定をされないというのは、存外に自分自身にとって助けになる。思想的に真逆の立場に立っていた時期があるという負い目こそあるものの、それでもこうして関わりを持てていることには感謝しかありません。ありがとうございます。来月(来年)もまた顔を合わせることができるように、安全な年の越し方を考えねばですね。

*1:例えば実家の両親の行動を話してドン引きしてくれる、とかは本当に安心する。