ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

ジェンクリ #59

昨日のお昼はジェンクリ通院。初診から3年が過ぎても職場での状況が何一つ変わっていないのは本当に笑えない。主治医にもその辺の話など。

実は営業部が別棟に移ることになっていた弊社。それはつまり、最も保守的な装いの男ばかり(比喩ではなく)な集団がごっそり抜けるということ。だからって規程やら何やらが変わるわけではないのですが、「お客様と直接相対する」立場の人が同じ建物から減ればそれだけ私が「外部の人から奇異な目で見られないか、密告されないか」と気にしなくても良いことに繋がります。実際、社内で気を張ること(髪を隠すことも含め)に今まではエネルギーを90/100ほど費やしていましたが、それが80〜85/100くらいで済んでいるような実感はあります。なれど四面楚歌ではある(と思い込んでいる)のですが。

 

このような状況下で、自身の外見やセクシュアリティのことについては

「いい加減相談しなきゃ。いつまでも隠し通せはしないんだから」

vs

「何としても隠し通せ。指摘されていないなら、わざわざ自分から不当な扱いをされに行くことなど無い」

vsダークライ

の間で過去最大級に揺れ動いています。でも、前者に揺れ動いた時に相談できそうな方と鉢合わせしても、なかなか声をかけられないんですよね。社内でも会釈程度で済ませたり、帰りの駅への道中で見かけても気付かないフリをして素通りしたり。別に即・扱いを変えろ!と言うつもりも無いのですが、こんな深刻な話を唐突にするとなればどう話を持って行くかもわかりません。

このようなことを主治医に吐露した際に返された『何かある前に相談できる理解者が見つかると良いですよね』との言葉には自分でも驚いたのですが目頭が熱くなり、危うく泣きかけました。診察室がもう少し長く話ができる場だったら本当に決壊していたと思う。何故そう身体が反応したのかはわからないのだけれど、身体は正直ということなのでしょうか。

 

私の抱える"爆弾"について、誰にも何も告げてない段階で先に職場側から指摘されたらどうしようもありません。何年も黙っていた罪は重く、故にどんなに不当な処分が下ろうと甘んじて受けねばならないので、それならカミングアウト未満の相談であっても話しておくべきなのは道理……なのかも知れない。隠し通せる気もしているけれど、何かきっかけがあればなぁ。