ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

職場バレの危機

今日の昼、駅前に買い出しに出た時のこと。駅構内を通って反対側のスーパーに行こうとしたところで、同じ職場のベテラン職員さんらしきお姿とすれ違いました。部署は違えどそこそこ関わりはある方。少なくとも私より職場から離れた場所に住んでいる……それは把握していました。でも、まさか同じ最寄り駅(或いは違うけれどよく立ち寄る)とは。ほんの数秒の出来事だったので確証こそ持てませんが、お互いに二度見をして去ったので、「男性でありながら長い髪を一つに括ったパーカーとデニムを着た人」を私だと認識した可能性は極めて高いと言えるのではないでしょうか。すっぴんだから掛けていた眼鏡も、前に職場で掛けていたので覚えているはず。

 

……うーん、これは極めてまずい展開。週明けの出勤を本気でしたくない。気が重い。今まで3年半ほど必死に隠してきたことが、隠し通せてきたことが、こんな簡単に崩されるのか。あちらから何も言われなくても、私の知らない内に密告されていたら"終わり"だ。次年度の取引先との接待&会食当日より前に断髪を勧告され、同時に私の"正体"も暴かれるに違いありません。

たとえ職場で自身のセクシュアリティを明かすつもりが無くとも、*1バラされるか自ら打ち明けるかの二択しか取れないのだとしたら後者を選びたい。自分のタイミングで決めたいのです。しかし、それは言われた側のタイミングや気持ちや負担を考えていない独善的な行為。『*2カミングアウトをするなら相手への負担を考えろ』とはよく言われますし、相手を……いや職場全体を不必要に混乱させるくらいなら、長髪に対する叱責が真実とずれていたとしても黙って頷き言う通りにしておいた方が良いのでしょう。

 

はぁ、何で油断して外を出歩いてしまったんだ。二度目があることを考えると、これからは近所もおちおちと出歩けない。前によく被っていた帽子をまた被るようにするか。休日に職場の人と出くわしても私だと気付かれないように。

*1:黙って去る、の選択肢もあったのかも知れないが。

*2:一橋大学アウティング事件の文脈でよく挙がった意見ですね。