ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

新・職場とセクシュアリティ #5

仕事で急に降ってかかった重たい案件を片付けて……もとい来週の自分に任せて、定時ダッシュでオンライン勉強会に間に合いました。今回も少数精鋭で、開始まで皆さんミュート設定だったので緊張感が走る。

 

本日の議題は、性別の事情を派遣先に伝えるか否か。労務管理上必要ではあっても、当たり前のこととして伝えるのが必須と言われると、私だったら「事情を話すことで却って厄介者扱いされかねないのでは」不安になります。登録を辞退するまである。今の職場は正職員で事情を何も伝えず全員から疑い無くただの男性(=戸籍上の性別にして出生時のままの性別)として勤務しているわけですが、一貫しているのは波風を立てたくないということ。性別に限らず"ワケアリ"であることはイコール会社にとってのリスク人材。配慮を求めたらその瞬間からお荷物ですから、バレない限りは黙り通すという選択肢も取りたくなるものです。

ところで、労働関係の各種決まりにおける「性別」って本当にどんぶり勘定ですね。戸籍上とか生活上とか厳密に見られていなくて、ただの「性別」。今でこそより細かく捉えていこうという動きが出てきているようですが、いかにこの辺りの事情を気にしないでも済む人達による制度設計であるかが窺えます。

 

うーん、防犯の文脈で「性別は身体であり男と女しか無いんだ」と語っていた自分自身の口というか頭から前の段落のような言葉が出てくるのって、『お前どの口がぬかしてやがる』と言われても仕方の無いことではありますよね……。この揺らぎ?をどう落ち着かせるべきか。主張の方向性としては真逆になるので、揺らいだままにはできないこと。

勉強会の感想記事だから余談っぽくなったけれども、実は私が私としてずっと考え続けねばならない本筋はこちらだったりするのよな。