ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

ジェンクリ #62

昨日の午前中はジェンクリへの定期通院。血液検査もあったので、スピッツ4本分+ホルモン投与で2回も注射。2週間もしない内に職場でまた採血があるんですよねきっつ。

 

主治医への報告事項はやはり就業規則改訂について。ハラスメントの項で『性的指向性自認』の記述が加えられたことにより安心感は得られたが、服装規定は如何様にも解釈できるのでプラマイゼロ……と。「賞与面談でも部長から何か言われるぞと思って3年、今回も何も言われずですよ。泳がせておくにしたっていつまで泳がせるつもりなんだと思って」と、一思いに制裁してくれない職場への怒りを吐露。私としてはお金を頂きながらも腹の底では敵だらけなのが職場という認識でいるのですが、診察室という場の力なのかふと浮かんだことがありました。

「会社を敵視し過ぎなんでしょうか」その言葉に反応し『そうかも知れませんね』と主治医。私はその可能性は薄いと"確信して"いるのですが、それでも出てきた言葉は「……黙認、なんですかね」。主治医の見立てでは『その可能性がかなり高いと思いますよ』とのこと。そうであればと願ったことではあるけれど、状況証拠からしてあり得ないと捨てた可能性。蜘蛛の糸はまだ垂れているのでしょうか。「だからと言って永遠に隠し通したら永遠に進まないし、どこかでカミングアウトが必要だと思ってはいるんです」と返したのは、正直な気持ちのつもり。私自身のタイミングで、といつもの返しをする主治医。職場側から指摘されてから言うとすると、自分の意思と関係なく最初からこちらが不利な状況に置かれていることになる。それだったらこちらから言った方が良い。「少しでも自分で手綱を握っておきたいです。いつになるかわかりませんけど」というのも、偽らぬ思いのつもり。

 

もし本当に過剰な敵視だとしたら、どうやって正しい目を持てるのだろう。実際に事を起こすしか無いのかね。最悪の場合には、敵視し予想する通りかそれ以上の結果が待っているとしても。