ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

素晴らしいキューティクル

先に言っておきます。お目汚し失礼。

タイトルはこの3連休にお会いしたとある女性から言われた言葉。挨拶をした後に『今日も素晴らしいキューティクルですね』と。その場は笑って返したけれど、正直言って怒りや悔しさや自己嫌悪でぐちゃぐちゃですよ。

 

だってそんな言葉、絶対に同性相手には言わんよな?私なんかよりもよっぽど髪の綺麗な女性はその場にゴロゴロといただろうが。私が「男の割に」マシな髪だったから言うたんやろ?「男だから」!最初っから同じ土俵には乗っていない、今後も乗ってこない前提でかけた言葉。『男にしてはまぁ頑張っているんじゃないの』と言いたいのが見え見えなんじゃ。中途半端に世辞などぬかすから浅ましさが透けて見えんだよ。黙ってスルーされた方がよっぽどマシだわ。殊更に取り上げようとする、ってのが「かわいそうな人」へのズレた配慮にほかならん。

 

と、こういう、言葉の背後にある考えが見えて腹立たしくなったのですが、同時に自分が結局は男であり現世ではずっとあちら側へ行けないという事実も突き付けられ、悔しくてたまりません。加えて、相手の女性に『気の利いたことを言っておかないと何されるかわからない』と思わせてしまっている、自身が男性身体故に与えている脅威がまた嫌になりました。少なくとも頭一つ以上は大きい身長に、倍以上ある横幅。威圧感のある顔貌や声、そして最大の恐怖たる性器。

できることなら自分自身をこそズタズタに引き裂きたい、そう思いますね。それができなくて生き長らえているだけなので。まぁやることやっていくしか無いんですが。