ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

自分の声

とある理由で自分の声を録ったものを聴く機会がありました。よく「自分の声の録音は自分が感じているのと違って聞こえる」って言いますよね。でもそこまで変わらないだろ、と思っていました。ところが自分の話し声を聴いてみてびっくり。私の中のイメージにかすりもしない。「誰この女(ひと)の声」と本気で思いました。調子に乗っていると思われるかも知れませんが、声のオトコ感がめちゃめちゃ薄い。多分これ声だけ聴いたら性別の判定ができない或いは女性寄りに判断されるのでは。少しずつ声の高さや響きを変えようと試行錯誤して約3年半。自分自身では気付かない間に結構変わっていたようです。

 

改めて聴いてみてふと、職場で自分の"この"声がどう聴かれているのかと想像して怖くなりました。セクシュアリティのことをひた隠しにしていたけれど、実はとっくにバレているのではないか、と。声の高い男性上司はいるけれど、声質が違う。普段の喋り声を少しずつ上げていったから、入職当初から私を知っている人はともかくとして、私より後に入った人達はどう思っているのだろう。声質を変えられた(と気付いた)こと自体はとても嬉しいものの、明日から喋るのが怖いなぁ。

なお、今の私は実家の両親と話す時以外は「今までの声」で喋っていません。声帯周辺の筋肉の使い方は恐らく現在のもので固定されているのでしょう。ただ、「出そうと思えば出せる」という点はやはり引っ掛かるものがあります。ただ、オペのリスクを考えると現状維持が無難かと。