ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

おじさんの目は

節穴か。

 

今日は泌尿器科への通院日。ジェンクリの主治医はGID学会のため休診なのです。前回の投与が11日前だったのもあり、塗り薬には頼らずもたせることができました。後半に体調がそこまで崩れなかったのも幸い。土曜日は代診の医師でしたが、診察時の応対も特に変わらず安心。相変わらず注射の痛みも少なく、ここの看護師さんの手技は信頼が置けます。ワクチンの関係でずらしていた投与ペースも、次回からは通常に。2週間後、血液検査も待っています。不摂生はできんわね。

 

通院自体はこれで終わったのですが、その後でトイレに寄った時のこと。入って個室から出て手を洗うまでも他の利用客が2人ほどいましたが、別に見られることも無くフツーに用を足しまして。で、私が出ようとした所で痩せた初老のおじさんが入ってきたんですね。そしたらその人、すぐに出て行っちゃって。青いピクトグラムと「MEN」の文字を見直して、またすぐ訝しげに入ってきました。私の方も何も言わず去りましたが、「合ってるんで大丈夫ですよ」くらい声を掛ければ良かったかな。

だって、いくらちょっと髪が長いからって*1女性が男性用トイレに入るわけ無いでしょうよ。私を見て一旦外に出たってことは、一瞬だとしても"見間違えた"と思われる。でも身体の大きさと目つきの険しさからして、本来なら見間違えるなんてありえないはず。それがあんなリアクションを取られたら、こっちがびっくりしてしまいます。このおじさんには「多様な男性」という視点を是非とも得て頂きたいなと思いました。

 

……正直言うと、無反応な人もいれば出て行ったり二度見したりする人もいて、自分が周りからどう見られているかわからなくなってきているんですよね。オフラインで当事者同士会う機会もめっきり減ってしまったし、ましてや新たな人と関係性を築く機会なんてもっと少ないから、客観的な立ち位置が(なんとなくわかるけど)掴めない。

職場では完全に男性。プライベートの人間関係も男性として築いてきたもので、*2友人知人の皆さんからは事情をわかった上で「多様な男性」として接して頂いている。だから基本的には男性として見られているはずなんですが、たまにこういう例外的な反応をするバグみたいな人が出てくると、こっちが戸惑います。こちとら所詮はパートタイムのノンパスオヤジ。トイレくらい何も気にせず使わせてほしいよ。

*1:『今だけ男!』もやめてほしい。

*2:それでも、気を遣わせていて申し訳無い気持ちはある。