ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

取材

今日はとある取材を受けていました。休日の朝も早よからお昼過ぎまでの長丁場。というか、私が話し過ぎて長丁場にしてしまったのですが……。昨年もこのくらいの時期に取材を受けましたが、それとは別件。研究調査に関わるものだったので、普段は負い目に感じる自身のマイノリティ性がより良い社会に向けた提言に繋がるのであればとの思いで、話せるだけ話してきました。言葉を紡いでいく中で私自身が改めて気付いたことや言語化できたことも多く、*1現状維持にばかり注力して生きてきたここ最近にあって良いスパイスにもなったと感じております。ありがとうございました。

 

やっぱりね、自分が人相手の質的研究を僅かながらやっていたせいか、相手側の事情も察せる所があるんですよ。人ありきのことだから協力者が何より大事なこととか、半構造化面接という手法を取る以上は深掘りや時に脱線で時間が長引きがちなこととか。昔取った……とは言えないくらいにはアカデミックなフィールドを離れて久しい私。ですが、研究や取材をする側の苦労や事情を多少なりとも知っていると、期待に応えましょう!と思いますね。「良い協力者」たろうとし過ぎたきらいはありますが、学問の世界に片足だけ突っ込んで結果そこに入れなかった身としてできる、そちら側へのせめてもの恩返しのつもり。

*1:カミングアウト等の大きな行動を取らず、自身のセクシュアリティを隠しながら必要な医療は受け続けていること。