ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

除睾哀史・残照編 #6 術後9ヶ月

本日を以て、睾丸摘出の術後9ヶ月となりました。特記すべきことはありませんが、これまで3の倍数月で振り返りをしていたので、その流れってことで。

 

身体の変化については、半年の時点から新しいことは起こっていません。玉無しの身体におけるホルモンバランスの推移や体調への現れ方が形作られて、「この身体にもだいぶ慣れてきたぞ」という心境でしょうか。摘出前よりも薬効の出る幅は上下ともに大きくなりましたね。乳腺は張りやすくなった一方、悪心は強くなった。少ない量で強い効果なので、拮抗していた男性ホルモンの底力や恐るべし。ハイリスクハイリターンな身体になってしまいましたが、「男性ホルモン復活の恐怖から解放された」その1点が大きいからこそ、各種リスクも納得できるというものです。

 

ただ欲を言えば、外部投与や外科手術を行わなくても必要な物質が自力で賄えて、四六時中煩わしくなど感じない身体が具わっていれば良かったなとは思いますよやっぱり。そうでない現実において、少しでも納得と心の安定に近付ける為にメスや針を入れている。社会的制約がある中でも、なるべくのベストは尽くしたい。そう考えています。