ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

まさか引っ越しなんてしてないでしょうね?

昨夜の実母からのメールを今朝出勤前に返そうとしてしたら、突然実母から*1電話がかかってきました。即座にメール送信ボタンを押し、受電。……何?半年どころか半日も待てないのあの人は。これ、メールが届いた時点で相当しびれを切らしていると思った方が良いわ。年金生活者とパートタイマーの世帯じゃフットワークの軽さで負ける。"襲撃"に繋がるような要因は排除せねば。

 

それにしても、ずっと連絡が無いから心配だと言った次に出た言葉が

『まさか引っ越しなんてしてないでしょうね?』

なんだから、無駄に鋭い母親を持つと本当に困る。「(懐に)余裕があれば考えるけどね」と低い声で流しておきましたが、実母はどこまで疑っているのか知れません。*2宅急便が届かないとかだったらもっと前に連絡が来ているだろうし。体調は問題無く過ごしていることをさらっと伝えてすぐ切りましたが、電話から30分経った今(8:00)でも心拍数が戻りません。本記事執筆中にも追い打ち(或いはメールへの返信)でメールが届き、

『パパも17日で後期高齢者の仲間入りとなりました。

時々、連絡や姿を見せて下さい。

お願い致します。』

と実家に連絡するよう念押しされる。引用の為にメールを開いただけで胃がぐるぐるしてきた。

 

私はね、あなたの声も聴きたくないしなんならメールの文字すら見たくないんだ。私自身の生き方――それは両親の期待とは真反対だから――について"正解"を押し付けること、そこからずれているのを『おかしい』と異端視すること、そう言われるのがわかりきっているから本音を言わないようになったし、たまに私が本音をこぼそうもんなら"正論"で論破するか茶化しにかかって決して真剣には聴く姿勢を見せなかったこと。そういう今まで三十余年の積み重ねがあるから!私は!連絡を可能な限り拒み、黙って引っ越しもし、その際に住民票の閲覧制限ができなかったことに大いに落胆しているんだ。

真剣に悩んでいて誰かに相談したいことはあるさ。それは私のライフスタイル・キャリアプラン・gender identityのことだけれど、言ったとしてあなた方は真摯に耳を傾けますか?責めますよね?流しますよね?導こうとしますよね?もう、心底関わり合いになりたくない。かと言って明確な拒絶は相手の攻勢を強めるだけ。私が八方塞がりの状況にあることを、その嫌な真実を、よくも思い出させてくれましたね……。

 

いずれは向かい合わねばならぬことなのはわかっています。しかし、勝てる見込みどころか退くことのできる見込みすら無い戦なんて、誰が身を投じたがるでしょうか。あちらがやろうとしているのはconversionだ。昨今の性的マイノリティを巡る動向を見ていてそれは必要悪だと私は思っていたけれど、いざ自分にそれが向けられると全力で振り払いたくなる。他人の生き方に口を挟むのがそもそもだし、「それは誤っているから私達の思うようになれ」という刃を自分の変えられない所に対して向けることが、どれだけ人を脅かすか。そこを両親がわかることは無いのだろうなと思うと哀しくもなります。

*1:メインの電話番号とは違う捨て番。

*2:ヤマト運輸の転送手続きをやれていないことを思い出した……今月中にやらねば。失錯行為なのか、まったく。