ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

夏期健診 2022

年に一度の健康診断は年末に実施している弊社。福利厚生の一環で採血と尿検査だけなら夏にもやってくれるということで受けてきました。着替えを伴う大々的な健康診断だったら当然ながら辞退しましたが、サッと終わるものだし血小板の一件もあるからね。せっかくの機会は利用させてもらいますとも。明日は泌尿器科を受診予定なので、2日連続の注射かぁ……。人より多く注射を打たれているけれど、慣れぬものは慣れぬ。

 

さて、簡易的な検査とは言えどメンタル面で"削られる"所はやっぱりありますね。問診票に印字されている(漢字以外は男性的な)フルネームの読み仮名を『(私)様でお間違え無いですかー?』と大声で呼ばれて、それが周りに聞こえること。名前の隣にある「男」の印字を見られること。血管の位置を確かめられながら『筋トレとかします?』と尋ねられること。検尿容器を提出することで、おそらくは『いいわね私達と違って楽に採れて』などと陰茎の存在を想像されているであろうこと。

こうした、"気にしなくても済む人"にとっては本当に些細で時に思い至ることすら無いようなことでも、「男ではない」をidentityに持つ者としては一つひとつがダメージになるのです。医学的治療を受けながらも男性として生活し、外見に一切の女性的特徴を具えていないのだから、上述の対応は当然のものとして甘受するしか無いこともわかっている。それでも、削れた心が元には戻らないし、無かったことにはならない。

 

……早く検査結果を待つ頭に切り替えないとな。