ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

反LGBT法

今朝起きたら凄いニュースが飛び込んで来ましたよ。ロシアにて、いわゆる「反LGBT法」が成立する見通しである……と。性的マイノリティに関する報道や映画が全面的に禁止される可能性があるのだとか。ただ、有料の場合は年齢確認が義務付けられるそうですね。これまでも未成年者への宣伝は禁じていたので。

ロシア下院は27日、同性愛などを指す「非伝統的な性関係」に関する情報の流布を大幅に制限する法律の改正案を、法案を審議する3段階の第1読会で全会一致で可決した。ロシアではこれまで未成年者に対して同性愛などの「宣伝」を禁止していたが、法成立は確実な情勢で、性的少数者LGBTなど)の報道や映画はほぼ全面的に禁止される可能性がある。

…とのこと。しかしこれ、「対岸の火事」とは全く思えません。『非伝統的な性関係』なんて言い回しまでしていて、いったい何処の我が国かと思いました。現行の『未成年者に対して同性愛などの宣伝』も、「寝た子を起こす」に通ずる。伝統とは何だ。正しいとは何だ。間違いとは何だ。それらを定義しているのは、誰だ。

 

大前提として、『流布』を禁じたところで存在が消えるわけではありません。報道は功罪が大きい所でしょうが、映画なんて昨今は特に当事者のありようを伝える大事なツールの一つでしょうに。ドキュメンタリーは「まさに」だし、フィクションでもそこには一抹のリアルがある。

また、自分のマイノリティ性を笠に着てあれこれ強要するのは当然ながら悪手。俗に言う『ワタシハオンナダー』といったアレです。残念ながらネット論壇にて目に付きがちではありますが、そこは個別にコミュニケーションで調整すべき課題。けれど、自身が性的マイノリティとして在ることって、変えようとして変えられることでもないはずです。「セルフ」で実践中の身が言えたことではありませんが、コンバージョンセラピーの再来さえ予感させます。

 
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今後よっぽど状況が好転しない限り、私が訪露することは多分無いのでしょう。早朝ながら、ネットを見回すと少なくない法案支持の声。そして、開戦前から写真の人物支持を表明していた市民活動団体の代表がいたことを思い出しました。

このコップは実母が手芸サークルの活動でウラジオストクへ行った際の土産物。大量生産品であっても「ある意味」貴重な品なので、割らないでおいてやります。ただ、使わずにしまっておこうかなと。