ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

#HAIRtoFAIR

先日のトランスマーチにて、感銘を受けた*1プラカードがありました。レインボー千葉の会・上井ハルカ代表が掲げる「HAIR to FAIR」という運動です。上井代表はかねてより、男性として生まれ性別違和を抱える当事者の髪型の自由度が非常に乏しいと主張されてきた方。遂に名前を持つ運動としてスタートを切られるようです。

 

職場や学校といった生活の場に於いて、男性生まれであるが故に『髪を伸ばせない、切らされる、染められない現状』があることを広める運動。これはまさに私自身も体験してきて、今もなお直面している現実です。前職時代は治療もまだだったので仕方無いが、『うちはサービス業だから、男の人で髪が長いのはちょっと……』と言われ退勤後にすぐ切りに行くことに。ジェンダー外来に通い始めて以後、今のところ最後の実家訪問時には『アブナイよ〜』『職場で認められるわけ無い、クビになるに決まってるから切りなさい』と強く迫られた。現職でも職員手引きには望ましい髪型を示した図が載っており、短髪で毛染めも無い男性職員達の中でただ一人、こっそりと伸ばしているのを隠しながら日々過ごしている。

そんな状況にある私だからこそ、髪の自由の平等を求めるこの運動の趣旨には心から賛同します。願わくば多くの人の目に留まり、広く現代日本の規範を揺るがすものとなってほしい。そして、私はもとより性的マイノリティでない人々も含めて、自分のしたい髪型を外から言語非言語の圧力によって制限されること無く選べるようになってほしい。こう私は思います。

 

今回のトランスマーチではお一人だけのプラカードでしたが、同じく一人の参加者だった方が翌年には自分のフロートを持つに至った実例もあります。そうなれば……とささやかながら、 #HAIRtoFAIR の運動に連帯を示させて頂きます。

*1:撮影許可は頂きましたが、掲載については話さずに終わりましたので、拙ブログに写真はアップしておりません。ですが、検索すればご本人の発信がすぐ見つかるかと。