ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

ZINE

という言葉、最近よく目にするようになりましたが、何のことだかさっぱりでした。調べてみると「個人作成の冊子」のことで、magazineが由来だそうです。自費出版という点では何てことは無い、私も以前より親しんできた「同人誌」のよう。しかしそうでありながら、二次創作よりオリジナル、漫画よりエッセイといった微妙な差異もあるのだとか。名称や定義の違いではなく、属する文化圏の違いなのかもしれません。実際、私がコミックマーケットに足繁く通っていた頃に買い集めた「評論・情報」系の同人誌にはいわゆるZINEと呼称できるものも多数あったと、門外漢ながらに思うところです。

 

何故こんな話かというと、昨日開催された文学フリマ。当初は東京トランスマーチ2022にて頒布される予定が延期となったこちらのZINEが頒布されたとのこと。

  1. lighthouse24.thebase.in

私はあいにく先約あり行けず。読める機会は無いのだろうかと思っていた矢先に*1上記サイトで通販を受け付けると知り、お昼明けにさっそく注文させて頂きました。一期一会の薄い本には昔から財布の紐が緩い私。届くのが楽しみです。

 

こんなことを書いていたら『ヘイター風情が当事者やアライに渡るべき本を奪いやがって』『今更正しい人ヅラしようとしても遅いぞ』との批判があるのは尤もです。しかし理想としては、周りの顔色を窺って自分を装わねば隠さねばならない社会や自分が「そうである」ことによる不当な扱いを受ける社会であってはならないはずとも考えています。これでも。両方の立場の主張をバランス良く追っていく……という意図が無くはないですが。

今の立場でいる以上は、すぐにこのZINEの内容が理解できる可能性は低いでしょう。ただ、私がいつか"事を起こした"際には、これが寄る辺になる予感もするのです。『これまで散々撃っといてからに、撃たれる前に理解しとけよ』と言われそうですし自分でもそう思いますが、その理解は実感を伴わないと意味が無いので、今はまだわからないと言っておきます。何にせよ、届いたら腰を据えて読ませて頂こうかと。

*1:本記事執筆の21:00時点では既にSOLD OUTでした。