ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

○性に多い病気

今回の風邪も先月の頭部外傷もそうなのですが、体調を崩したり怪我をしたりすると、可能性として考え得る疾患を調べまくる癖があるんですよね。その中でそこそこ見かけるのが「この疾患はこの性別に多い」という記述。例えば慢性硬膜下血腫は男性に多いとか、亜急性壊死性リンパ節炎は女性に多いとか。こういうのを見ると、やはり私の立場上どうしても「ここでいう性別ってどんな状態を指すのだろう」と気になってしまいます。

染色体?

どちらの第二次性徴を経たか?

血中の性ホルモン濃度?

生まれ持った生殖器

今挙げた4要素だけ見ても、それら全てが男女どちらか二極しか無い……とは言い切れません。私の場合、染色体は検査の結果男性のXYでAMAB。第二次性徴も男性のそれを経ています。しかし女性ホルモンの投与を受けており、血中の性ホルモン濃度は女性寄りとまではいかずとも性別移行に関わる治療を受けていない男性と同じでは確実にない。生殖器も睾丸を摘出しているのでこれまた未治療の男性と同じとは言えない。

 

ほら、私の中でさえこのようにばらつきがある。だから一口に「○性に多い」と言っても、自分の場合はどう捉えれば良いのかと迷ってしまいがち。それぞれの疾患において発病率・有病率における性差をどう捉えているか実際の所はわかりませんが、「『○性に多い』とはこういう状態だ/要因によるものだ」という説明があれば、自身の健康状態への理解もより深くなるのではと感じます。まるっとどちらか二つだけ!と割り切れる人達ばかりではないのだから。

 

……まさかざっくり「男性は男性」「女性は女性」と丼勘定しちゃあいませんよね???