我が国の首相が曰く、同性婚は『家族の根幹に関わる問題』だそうで。慎重に検討し続けはや8年(575)、でしたっけ。
私が同性婚賛成派……というか何で実現せんのよと考えている立場だからかもしれませんが、この『根幹に関わる』との言い回しは、同性婚によって自分(達)のプリミティブな部分が脅かされると感じているとしか思えないのです。自分を侵略しそれこそ心をバラバラにしにかかる悪い対象たる"ナニカ"として見ていません?支持する人は*1どんどん増えています。同性カップルが同性婚反対派の所に直接押しかけて来て心をかき乱す訳でもなし(そんな暇は無い)。非当事者の生活は明日からもそう変わりはしないはずなんですよね。
それでも世間を見ねばならず時期尚早に感じ慎重な検討を求めたくなるというのは、私の個人的な考えですが「ぼくがかんがえたさいきょうの公の秩序」が乱されるのが我慢ならぬのかなと想像します。
他称TERF的な視点を未だ持つ私が「女性スペース」に関するジェンダークリティカル論客を眺めている時にも、似たような共感を覚えることがあります。誰も(=私が)脅かされることの無い綺麗な世界を!という潔癖な意識は私にもある。しかし、それも過ぎると誰かを踏むことになるし、綺麗と思っていることが真にそうとも限らない。他者の在り方に必要以上に干渉するのは、いい加減やめにしませんか。