ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

若者の感度

職場での昼休み、割と最近入った別部署の若い(実際に私より年下)女性職員から唐突に『(私)さんにずっと訊きたかったことがあって』と切り出されました。「あぁ、こういう切り出し方はパーソナルな領域の深めな所を訊かれるやつだ」と直感で思った。その嫌な予感は早々に的中。『眉めっちゃ綺麗ですけど、サ↓ロン↑とか行ってます?』と。もうこれを耳にした瞬間に立ち去りたかったですよ。早くこの会話を終わらせたい。顔をまじまじ見られたくなかったので逸らしつつ「いや、行ってないですね」と答える私。これで終わるかと思ったら、『マジで眉アートとかサロンとか何もやってないんですか?』ってあなた。おいおい、追い打ちをかけて来なさんな。やっていないと重ねて答えても納得していなさそう。この後も手が綺麗だとか某男性ファッションモデルに似ているとか言われ、本当に居心地が悪かったです。「褒めても何も出ないですよ」と遠回しに諫めても、押しが強くて反感を持たれないよう引き剥がすのに苦労しました。

まったく……何で「ただの男性職員」として逆埋没しているはずの私にこんな言葉をかけてくるんだか。しかも話によると、こういうことを思っているのはこの人だけではないみたいで。よくわからんが、美容男子みたいなそういう「典型的ではない男性」の目で見ている人が他にもいると思うと今まで以上に職場で落ち着かなくなる。ただの男に擬態して誤魔化し通せているはずが、美容男子だなんて。男性の典型からちょっとでも逸脱したら、「ジェンダーの人(俗称)」まで一直線じゃないですか。一気にセクバレの危険性が高まっているようで怖いですよ私は。当該女性職員との接点はそこまで多い方ではないので、第2弾が無いことを願うばかり。

 

いやもう、相手の顔もマトモに見られず誤魔化すのに必死でしたよ。顔を見られたら気付かれそうだったのでね。まさか男のくせに眉メイクをしているなどとは言えませんもの。脱毛経験はあるけれどそれは美容皮膚科だし、形を整える意味での眉サロンには行ったことが無いので、嘘は言っていないですよ。年若い人の感度って怖い。