ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

配偶者様

最近、弊社の中でファミリー向けの案件に携わっているのですが、その中で個人的に気を付けていることがあります。それは、「婚姻関係にある相手」を示す言葉の選び方。他の多くの職員は電話口でも書類上でも『旦那様』『ご主人様』『奥様』という言葉を用いている。しかし私はどうしてもこの不平等を孕む言葉は信条として使いたくない。なので必ず「配偶者様」という言葉を選ぶようにしています。

先に挙げた3つの言葉が配偶者を示す言葉として当たり前に定着し過ぎているが故に、序列がセットで付いてくることには気付けない……ということなのでしょうか。或いは携わっている職員の殆どが私より年上の所帯持ちだからこれら言葉を肯定的に捉えているとか。勿論、私の中にも「当たり前に使っているけれど実は不平等だと気付いていない言葉」があるとは思いますが、ひとまずはジェンダー関係にアンテナを張らざるを得ない立場としてこの言葉が気になるってことです。

 

何にせよ、保守的な弊社にあって少しでもインクルーシブであろうとひっそりとしかし頑張って取り組もうと思う次第。流石に「ジェンダーの人(俗語)」っぽくなるから「パートナー様」は使えないけれど、私の電話を受けた相手の中に「配偶者様」という言葉で安心感を増せる人が一人でもいたら嬉しく思います。