ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

金銭トラブル

最近、残念なことに自分の見知った人間関係内での金銭トラブルをよく耳にします。踏み倒しだの差し押さえだの失踪だの……言葉だけでも穏やかじゃありません。こうした状況に"堕ちて"いくまでにはのっぴきならない事情があったろうと考えたいけれど、結果的には被害者がいて信用を失って多くのご縁が切れる結果となっているわけで。越えてはならない一線を越えてしまったというその事実を前に、友人として悲しく思います。怒りというよりは失望ですかね。

 

ただ、こういった事態を単に対岸の火事として見ることはできません。立場上、貧困に陥りやすい属性というのもありますので。ご存知の通り職場でのカミングアウトはしていないながらも、(広義の)Tであることを明かしたら最後。解雇或いは退職勧奨で収入は早い内に断たれます。正規非正規問わず次の働き口を探そうにも、まずは髪を切れという話で。完全にクローゼットで職探しをするとしても、典型的でない見た目というのは使用者側が敬遠する要素でしかないのでやむを得ません。運良くそれでまた働けるようになっても、治療を継続していける勤務形態や勤務時間かは不透明。治療に通えるとしてもおそらくは*1減収。そうなると貯金を切り崩していく生活になります。底を突くのがそう遠くないことくらいはわかります。

こう考えると、私自身もすぐお金に困る状況に陥るのだとわかります。その時に友人知人へ不義理を働いたり公を敵に回したりするようなことを絶対にしない……と、正直私には言いきれません。経済的な基盤が一度崩れたら、それ以前と同じ生活をしていくことは*2ほぼ不可能。だからこそ、クビになった際に「どれから順に切っていくか」を予め考えておく必要があるなと痛感します。勿論「ああはなるまいぞ」という意識は大切ですが、いざ困窮した折にはどうなるかわかりませんから。

*1:弊社で働き続けても、家賃補助の打ち切りで向こう5年は減収していくのが確定ですがね。

*2:よほどすぐに同水準の働き口が見つかる等でもなければ。