ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

診断書取得から4年

もうそんなに経ちますか。え、本当にそんな経っているのに何も進展が無いんですか……?ってな具合に呆れたくもなりますよね。診断書を最後に誰かに提示したのは2年前。引っ越しの際に不動産屋(兼オーナー)さんにセクシュアリティを説明する必要が生じたので見せた時でした。趣味ではなく「医療のお墨付き」がある状態ですよ、ということで。しっかし本当に見せる機会って無いものですね。他の当事者の皆さんが口々に『ただの紙切れだ』と仰っていたのも頷けます。

 

次に見せる機会があるとしたら職場か実家だろうけど、その機会は果たして来るのでしょうか。いくら「医療のお墨付き」たる診断書を持っていて、それと共にカミングアウトしたとしても、私には『あぁ、やっぱりそうだったんだね』と言われるような"説得力"がありません。自分のジェンダーアイデンティティを明かして、それを受容するかはともかく「そういうものがあるのだ」と相手に思われることは、私にとってどうしてもフィクションだとしか思えないのです。診断書を持ってはいるものの、所詮は嘘でありおかしいことでありそんなわけは無く私は男でしかありえない。まぁRLEが進んでいない以上、相手を納得させる材料に欠けるのは事実ですしね。

そもそも、私は「尊重」などということを他の人達が何故疑いも無くできてしまうのか理解できません。普通なら、頭ごなしに否定されるか茶化されるか"常識"で以て"説得"されるかのどれかなはずでしょうよ。だからなのか、今後も診断書が必要になる機会はそうそう来ないだろうな……と思ってしまいます。せめて私に"説得力"が具わればと夢想するのは、叶わぬ願いなのか。