ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

風土なのか

厳しい現実を垣間見たお話。

 

今朝、いきなり直属の上司に呼び出しを食らいました。今日は髪もうまくまとまらなかったし、最後に切ってから1ヶ月半経つし、「いよいよ断髪勧告か…」とビクビクしながら別室に向かう私。

結論から言うと、断髪勧告ではありませんでした。昨日トラブルがあって納期が数時間遅れることになったのですが、その報告メールについて堅苦しい文面でなくてもいいとのご指摘。前職の癖もあり古典的な日本企業らしい文面を書く癖が抜けずにいるのですが、うちではそこまでしなくてもいいと。「当方」とか普通に使うと思うけどいいんですかね。あとは、今回は最小限のダメージで済んだけれども有事の際はこちらも動くと言ってくださったり。管理職としてもホワイト寄りなご発言で、仕事の上ではこちらもありがたいと思ったものです。

 

しかし問題はその後の話で勃発。私の部署がある部屋で職員の出入りがあったので掃除当番グループが変更になったのですが、新しい割り振りを伝える際にやたらと『グループ内で男性が一人になる』と強調してくるという…。『男性としてしっかり』とまで。まぁ確かに私の部署の純女さん達は小柄な体格の方も多いけど、中には純男並みに力のある長身の方や大柄な方もいたりして、『体格で優る』とか『力自慢』とか言えば済む訳です(私は別に力自慢ではないけれど)。そこで殊更に男女分けをプッシュすることも無いのに…と思いつつも、割り振り自体に異議も無いので変更の旨は承諾しました。

でもまぁ、仕事の面だけ見れば頼れる管理職であっても性別役割分業の意識って強いんだな…と思いましたね。40代に入ったばかりの方ですが、仕事観や管理職としての視点はホワイトな方なのに、そこだけ不自然に遅れているという印象が拭えません。弊社の風土として性別役割分業や男女二元論が色濃く残っているのは確かですが、もしかして私の"感度"が高いだけでいわゆる世間一般のスタンダードってまだまだこんな感じなの…?という絶望にも似た気持ちが浮かんできてしまいました。

同時に、弊社での在職トランスがとんでもない茨の道であろうこともハッキリ想像できてしまいました。いやまぁどんな企業でもそうかとは思うんですが。直属の上司に一番カミングアウトしにくい上に、ダイバーシティのダの字もインクルージョンのイの字も感じられない風土。どんなに頑張っても「ロン毛の男性職員」までしか行けない気がしています。仮に受け入れられて"全部"済ませたとしても、女性という枠に入れられるのも目に見えてしまう…役割的には男女とか気にせず居られるのが私は一番なんですが(身体は女性のそれにしたい)。

 

この上司のもう一つ上の上司の方がまだ男女がどうとかは気にしていなさそうなので、頼るとしたら一つ飛び越してそっちに行きますわ多分。立場が上だとそこまで気にしないのかしら。ご本人の気性がわりかし穏やかなのもあると思うけど。そして非選択的坊主…それは余計か。他に頼る候補としては前々から言及している保健師さん。なお直属の上司は昨年のセミナー打ち合わせ前に座席と性別に関することで茶化していた内の一人です。君付けするし。 やっぱり皆をさん付けで呼ぶのは当たり前のことではないんですよ。新たな当たり前として取って替わってほしいけど。
julia88h.hatenablog.com

 

なんか暗雲しか立ち込めてないような気がしますが、大丈夫なんでしょうか私。耳を出しているとは言え男性らしくない髪型と弊社のどの男性職員よりも長い髪で、今のところ断髪勧告されていないのが救いと言えば救い…と信じたい。前職で勧告受けた時よりは長いからね今。

さて、明日はクリニックのハシゴをするし、いい加減に準備を終わらせないと。 今夜から明日夕方までの社員旅行、大半が出席する上に本気で楽しみにしていそうだったのであたしゃ困惑してるよ…