ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

もう若くない、若くはない

サーティワンも今日でおしまい。1年経つのってこんなに早かったっけと思うのは、すっかり中年になってしまったということだろうか。この1年を振り返ってみると「安定、しかし停滞の年」だったように思います。治療を隔週でコンスタントに受けられる環境が整ったことは、今後を考えると大きな前進。ジェンクリ・泌尿器科・乳腺外科の3院のアクセスが良いのは、本当に恵まれている。髪も満足のいく長さまで伸びた。勉強会も毎月(オンライン化後も)参加できていてありがたい。

趣味の方ではCOVID-19の影響から活動が大きく制限されてしまったものの、同日中の練習ハシゴや土日ずっと家にいない事態もほぼ無くなったので、音楽活動へかけるリソースを見直すきっかけにもなりました。所属団体+時々エキストラ出演や編曲といった軸は変わらないながらも、以前みたいに手当たり次第ということは無いでしょう。今後、治療の影響で易疲労感が増していくであろうことからもね。

職場や実家関係でも「おおごと」は起きず、表面的には関係性が崩れずにきた。ここは特に良し悪しがありますが、不意に崩されることが無かっただけでも御の字とさせて下さい。

 

安定というと良く聞こえるかも知れませんが、裏返すと変化が無いということ。性別移行の面では、結局何もできず無為に1年を消費してしまったとも言えます。昨年の誕生日に立てていた目標は以下の3つ。

  1. フルタイム生活
  2. 定期的なホルモン投与の継続
  3. 睾丸摘出

できたのは「2」だけでした。その環境を作れたのは良くても、一生付き合っていく言わば当たり前のルーティーン。その構築に1年もかけるか?と言われるとかけ過ぎだなぁと。1についてはできる可能性もありましたが、それを蹴って"リアル脱出ゲーム"を保留する道を選ぶことに。現職の業務内容自体は今まで働いてきた所の中で一番合ってはいるので、ここで評価を積み上げていく可能性の方に比重を置いた格好です。この選択が吉と出るか凶と出るか。暫くはプライベートのみのRLE。3は昨年どうしてもスケジュールと懐事情の兼ね合いでできませんでした。11月の連休には行いたいと思ってクリニックにコンタクトを取りもしましたが、どうなるか。やればいいと言われればそれまでですが、来年初夏には引っ越しもしたいし、フルタイム生活ができていないのに摘出したことで精神的に大きく調子を崩す可能性も低くはない。でも加齢によるAGAはじめ今まで以上のおじさん化も怖い。もうあまり猶予は残されていないのが正直な所だと思われます。 

最近職場で数名から『まだ若い』と言われましたが、40代半ば~後半から見たらそうなのかも知れません。しかし、明日迎える32という年齢はもう若くない。若くはないのです。25辺りを過ぎた時点で(私の場合パッと見だけでは16でおじさん的でしたが)。社会的な立場は勿論のこと、外見も体力も。明らかにそれ以前のような無理はきかなくなる。次の1年……中高年カテゴリにもう片方の足も突っ込むことを自覚して、自分や周囲の老いを意識できるようになっていきたいと感じます。